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NTS RW Racing GP バレンシアGP決勝レースレポート

NTS RW Racing GPの最終戦バレンシア決勝レースレポートだ。なお、NTSは今年限りで世界選手権グランプリ活動を終了する。背景には世界的に混乱した経済状況を踏まえ、社としてのリソースを集約していくということがあるという。
NTS RW Racing GP バレンシアGP決勝レースレポート[adchord]

2021年最終戦でシャーリンがチャンピオンシップポイント獲得! バルタスは18位でシーズンを締めくくる

第18戦バレンシアGPの決勝レースで、NTS RW Racing GPのハフィス・シャーリンは激しいバトルの結果、15位でゴール。シーズン最後の戦いで、見事にチャンピオンシップポイント1点を獲得しました。チームメイトのMoto2クラスルーキー、バリー・バルタスも最後まで懸命の走りを続け、トップ20圏内の18位でゴールしました。

日曜日のリカルド・トルモ・サーキットは、早朝から好天に恵まれるレース日和の一日になりました。午前9時10分(日本時間午後5時10分)から20分間行われたウォームアップでは、NTS陣営の両雄は午後の決勝に向けて最後のマシン調整と確認を行いました。バルタスはトップタイムから0.667秒差の1分36秒192、シャーリンは1分36秒275でトップから0.750秒差、と充実したセッション内容。それぞれ、18番手と20番手のポジションでした。

決勝レースは、現地時間の午後12時20分(日本時間午後8時20分)にスタート。シャーリンは好スタートを決めて11番手に浮上、バルタスも一気に10名ほどをごぼう抜きにしました。しかし、その1周目に3名が絡む多重クラッシュが発生。さいわい、3選手ともケガはありませんでしたが、転倒車の影響で路面にオイルが漏れたため、レースは赤旗中断。路面清掃の後、16周に短縮されて最初のグリッドポジションから再スタートすることになりました。

再開後のレースでも、シャーリンは気持ちを乱されることなく、終始落ち着いた走りを見せました。スタート直後から安定感の高い走りで強豪ライバル選手たちを相手に一歩も引かない走りを披露し、ポイント圏内を争いました。周回を重ねるにつれてバトルはヒートアップ。一時はポイント圏外のポジションにもなりましたが、ベテランらしい落ち着いたライディングで位置を回復し、最後は15位でゴールラインを通過。

NTSシャシーの高い性能を、ポイント獲得という形で見事に証明しました。バルタスも、経験豊富なMoto2のベテラン選手たちに負けない勇敢な走りを続けました。16周の戦いを終えて、スターティンググリッドよりも上位の18位でチェッカー。トップ20フィニッシュを果たし、この一年間に学習した成果を見せて、ルーキーシーズンを締めくくりました。

レースではラウル・フェルナンデス選手(RedBullKTMAjo)が優勝。10位でゴールしたレミー・ガードナー選手(RedBullKTMAjo)が、2021年のMoto2クラスチャンピオンを獲得しました。

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)

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