ジョン・マクギネス選手とマイケル・ダンロップ選手と言えば、ジョーイ・ダンロップが記録した26勝という大記録を共に追うライバルですが、この2人がマイケル・ダンロップ選手自身のチームであるMD Racing teamから共にスーパースポーツクラスのレースに出場することが明らかになりました。
マクギネス選手は2017年にマン島TTを欠場。これはノースウェスト200での転倒による怪我が原因でした。マクギネス選手とダンロップ選手はホンダのCBR600RRを操縦し、6月4日から6日かけて開催されるレースに共に出場します。
ダンロップ選手は昨年のマン島TTに出場し、スーパースポーツクラスではヤマハのR6で優勝しており、一方のマクギネス選手は2005年、2006年にヤマハ、そしてホンダのマシンで優勝経験があり、その後も2007年、2008年、2011年、2013年に表彰台を獲得しています。
このクラスのラップレコードを保持しているのはダンロップ選手で、平均時速128.667マイル(約207km/h)を2013年に記録しています。なお、MD Racing teamがホンダのバイクを使用するのは、2015年以来初めてとなります。
ジョン・マクギネス
「マイケルのバイクを今年のTTで乗るのが楽しみです。これは2人の間でジョークを言い合っている中で進んでいき、マイケルがバイクを作ってくれたんです。マイケルの事はライダーとしても好きですし、何よりも自分でチームを持ってファクトリー相手に勝利を重ねているところが凄いと思いますね。ダンロップの名前はTTファンにとっても、自分のファンにとっても大きな意味を持つ名前です。今年のTTでこのチームの一員としてレースに参加するのが待ち遠しいですね。2人合わせてTTでは38勝していますから何をすれば良いのかはわかっています。レース前にはしっかりとした状態でレースに挑めるでしょう。」
マイケル・ダンロップ
「最初はもう1台のバイクを作ることは考えていなかったんです。ただジョンと話すうちに良いアイディアに思えてきて、ノーとは言えませんでした。これは自分にとっても、チームにとっても素晴らしいことですし、何よりもマン島TTで23回も勝利している彼を迎えるということは、何かかしら学習出来る事が絶対にあるんですよ。皆は彼を600ccのライダーとして見ていないでしょうが、彼は600ccバイクでも優勝経験があり、何度も表彰台を獲得しています。彼には優勝出来るバイクを準備しますよ。」
(Source: IOMTT)