MIE Racing と Althea Racingはアラゴンラウンドの後に袂を分かつことを決定した。MIE Racing代表の森脇氏のコメントは当たり障りない内容だが、Althea Racingのジェネシオ・ベビラクア氏のコメントからは静かな怒りが感じ取れる。
コメント中には「修復不可能な技術的、そして契約上の不履行が確認されている」とあり、MIE RacingがAlthea Racingとのジョイント参戦で約束した、なんらかの事項が複数履行されなかったと推測することが出来る。なお、今週末のレースからは、MIE Racing Honda Teamとして高橋巧のみでの参戦となる。
私達の友情が終わることはない
森脇緑
「2019年よりジェネシオ・ベビラクア氏とWSBKを共に戦ってきました。皆にとってチャレンジングなプロジェクトでしたが、実現出来たのは彼のおかげです。2008年より彼とはモリワキ・イタリアン・ジュニアカップでコラボレーションして以来、モータースポーツに関わる情熱を共有してきました。今回は互いに違う道を歩むことを選択しましたが、私達の友情が終わることはありません。ジェネシオ・ベビラクア氏とAlthea Racingのサポートに感謝いたします。」
将来性のないプロジェクトの継続は出来ない
ジェネシオ・ベビラクア
「この危機的な状況に関わらず、MIE Racingには最大限協力してきました。しかしながら、修復不可能な技術的、そして契約上の不履行が確認されています。Althea Racingはパートナー、スポンサー、スタッフ、そしてAlthea Racing自体が大切にしてきた品質水準を無視することは出来ません。これらの価値基準を元にモータースポーツ界で成し遂げたきたイメージと結果が、現在のAlthea Racingを国際的なモータースポーツの舞台で際立たせているのです。」
「Altheaのためにも、私のためにも、そしてトラックで活躍する若きライダーのためにも、これらの条件が1つでも欠けた際に、パートナーシップの継続をすることは不可能です。モータースポーツへの尽きることの無い情熱はあるものの、将来性のないプロジェクトの継続は出来ません。森脇緑のスポーツ界、プロフェッショナルスポーツの世界での活躍を願っています。」
(Source: MIE Racing, Althea Racing)
(Photo courtesy of michelin)