AMA(米国モーターサイクリスト協会)とアメリカホンダはプロフェッショナルロードレーサー、フラットトラッカーであったニッキー・ヘイデンに捧げる2台のカスタム車両を制作します。ヘイデンは2017年の5月22日に、イタリアでロードバイクにおいてトレーニング中に車にはねられた事が原因で他界しました。

AMA CEO ロブ・ディングマン

ニッキー・ヘイデンはアメリカ人のモーターサイクルレーサーとして、アマチュア時代からアメリカのロードレース界を制し、2006年にMotoGP世界選手権で優勝するまで、レース人生を貫きました。さらに彼は素晴らしきスポーツマンシップと性格で知られ、世界戦で生ける伝説と呼べる選手達と戦うなかでも彼の故郷のことを忘れませんでした。アメリカンホンダと共にヘイデンに捧げる車両を制作出来ることは大いなる喜びです。」

アメリカンホンダはこのプロジェクトのために2018年型のホンダCBR 1000RRと2018年型のホンダXR650Lの2台を提供する。

アメリカンホンダ キース・ドゥードル

世界中のレースファンは、ニッキーのチャーミングさ、彼の素晴らしい笑顔、誰とでも話そうとするそのフレンドリーさを愛していました。我々は幸運にも彼と知り合うことが出来、彼と共に仕事をすることが出来ましたが、我々も同様に彼を愛していました。ニッキーは新のチャンピオンでした。彼は慎み深く、あれだけの成功を収めた後も誰にでも優しく接していました。我々は本当に彼のことが恋しいです。AMAに寄付したバイクは、ニッキーの人生を祝福するためのいくつかのプロジェクトの1つを代表するものです。」

CBR 1000RRはレプソルホンダのカラーリングが施され、XR650Lはカスタムバイクの受賞経験があるシカゴのAnalog Cyclesのトニー・プルストの手によってストリートトラッカーという形でモディファイを施されます。カスタム車両のレンダリング画像は7月6日にオハイオ州レキシントンAMAビンテージモーターサイクルデイスにおいて公開されます。バイク自体は12月7日にオハイオ周のコロンブスにおいて開催されるAMAレジェンズ&チャンピオンウィークエンドにて披露されます。

2019年を通じてこの車両はいくつかのイベントで展示され、オハイオ州ピカリングトンにあるAMAモーターサイクル殿堂に展示されます。そしてこの車両は最終的にアメリカン・モーターサイクル・ヘリテージ・ファウンデーションにおいてAMA殿堂の運営をサポートするための資金に充てるための当選商品として出品されます。

2006年のMotoGPタイトルに加えて、ヘイデンは2002年にAMAスーパーバイクチャンピオンシップで優勝しており、1999年のAMA600スーパースポーツチャンピオンシップでも優勝、また1999年のAMAフラットトラック・ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しています。

ニッキーに捧げるこの車両はAMAがニッキーの経歴を祝福するためのものです。なお、2017年6月にAMAの取締役会は、今後プロとなる若き才能を祝うAMAホライゾンアワードの名称を、ニッキー・ヘイデンAMAホライゾンアワードへと変更しており、ヘイデンは1997年にその素晴らしきアマチュア時代のフラットトラッカーとしてのキャリアの中で、AMAホライゾンアワードを受賞しています。

(Source: AMA)

(Photo courtesy of nickyhayden.com)