ミシュランは今、MotoGP™世界選手権第6戦、Gran Premio d’Italia Oakley(オークリー・イタリア・グランプリ)が今週末に開催されるムジェロ・サーキットに向っています。
ムジェロは選手権の中でも最も壮大で複雑なサーキットのひとつです。6つの左コーナーと9つの右コーナーがあり、高速コーナー、ワイドなカーブ、そして低速コーナーが高低差の変化とともに絶妙に組み合わされており、超高速のストレートではライダーは350㎞/hを超えるスピードに達します。これらに加え、MICHELIN Powerslickタイヤは、タイヤのゴムと構造に大きなストレスを与えるヘビーブレーキングセクション、そしてカントのついたエリアに対応しなければなりません。ミシュランは、すべてのライダーのライディングスタイル、マシンの要求を満たすよう設計されたレンジのタイヤを備えています。
1周5,245mのムジェロ・サーキットの要求に対応するため、ミシュランが提供するのは、前後ともにソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドのタイヤです。これらすべて、イタリア・グランプリでの難しい課題に対処するために開発されています。フロントの MICHELIN Power slick は左右対称設計で、リアもソフトは左右対称設計ですが、ミディアムとハードは、オールラウンドのパフォーマンスを向上させるためにターン数が多い右側のショルダーをよりハードにした左右非対称設計となっています。
ムジェロはトスカーナ地方、フィレンツェの北東約30kmという地理的要因と、その素晴らしい景観から、ティフォシたちにとって特別な場所であると同時に、世界で最も美しいレースコースのひとつに数えられています。コースを囲むトスカーナ地方の丘は、コースに雨をもたらすこともあり、ミシュランは前後ともソフトとミディアムコンパウンドのMICHELIN Power rain タイヤを用意しています。リアの2種類のレインタイヤは右ショルダー部分をよりハードにした左右非対称設計としています。これに対してフロントのレインタイヤはソフト、ミディアムともに左右対称設計です。
ムジェロは選手権の中でも人気のある大会のひとつで、毎年カラフルで活気に溢れる大観衆が観客席を埋め尽くしています。最高の観戦スポットを求める熱心なファンは、木曜日には早くもサーキットにやって来るので、6月1日金曜日に選手権第6戦が開幕する頃には、既に多くの観客が詰めかけていることでしょう。MotoGP 参加者とミシュランは金曜日に 2 回予定されているフリープラクティスセッションから走行を開始します。
公式予選は土曜日の午後に行われ、ここで日曜日に23周で争われる決勝レースのためのスターティンググリッドが決まります。そして決勝レースは6月3日日曜日、現地時間14時00分、日本時間21:00にスタートが予定されています。レース終了後は数千人のファンがコースに入り、ピットレーンを通って表彰台へと向かい、セレモ
ニーに加わります。活気に満ちた光景が見られることは間違いありません。
2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ
「ミシュランにとっては母国GPであるル・マンでの興奮のレースを終えて、私たちはイタリアの人々にとって特別な場所、ムジェロに向かいますが、ここはタイヤにとって非常に複雑で、厳しいコースのひとつです。タイヤは多種多様なコーナーの連続で厳しい状況に置かれますし、ヘビーブレーキング時には安定性が求められ、長いストレートでは高速性能が要求されます。今年はじめにタイヤの割当てを決定する際のコンパウンド選択について、私たちはたくさんの要因とともにこうした要素のすべてを考慮しなければならず、ここは計画を立てる上でこれまでで最も難しいコースのひとつでした。私たちはル・マンの直前にムジェロでテストを行っていますが、その際にいくつかの点を確認し、さらに非公式ながら非常に速いタイムを記録しました。レースウイークエンドに私たちが現地入りした際に、それを繰り返すことができれば良いと考えています」
<ミシュランタイヤ プレスリリース>
(Photo courtesy of michelin)