猛烈な暑さ、湿度、そして摩耗性の高いアスファルト
- 非常に高い気温、摩耗の激しいアスファルト、そして高速かつ要求の厳しいレイアウト。これがシーズン第18戦でMotoGPライダーを待ち受ける条件だ。
- ミシュラン・モータースポーツは、昨年よりもやや硬いコンパウンドを採用したフロント・ミディアムタイヤを含む適応型アロケーションを用意した。
- 2024年のグランプリでは、ラップタイムからレース時間、最高速度に至るまであらゆる記録が更新され、マシンとタイヤが常にパフォーマンスの限界を押し広げていることが証明された。
2024年はインドネシアGPが日本ラウンドの前に開催されたが、今季はカレンダーが逆となり、FIM MotoGP世界選手権のチームは日本GPの後にインドネシアへ移動した。2022年からカレンダーに組み込まれているペルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットは2021年に開業した新しい施設である。インドネシア諸島の南部ロンボク島に位置し、全長4.3km、左6、右11の合計17のコーナーと507メートルの短いストレートを備えるテクニカルなレイアウトを誇る。この難コースは次々と課題を突きつけ、特にターン1とターン10での強烈なブレーキングがライダーを試す。比較的新しいアスファルトは摩耗が激しく、高温やコース特性と相まって大きな挑戦となる。
ミシュラン二輪モータースポーツマネージャー ピエロ・タラマッソ
「マンダリカはライダー、マシン、そしてタイヤにとって極めて要求の厳しいサーキットです。今年で4回目の開催ですが、フロントのミディアムコンパウンドをわずかに硬めに調整しました。ソフトとハードには変更はありません。昨年収集したデータに基づき、この変更が必要だと判断しました。多くのコーナーが連続するレイアウトは、我々のタイヤの一貫性と汎用性を際立たせるでしょう。昨年は土日ともに路面温度がほぼ60℃に達しました。海沿いに位置するため、高湿度や突然のスコールといった予測不能な状況も発生します。いずれにせよ、我々のタイヤパッケージはこうした全てのシナリオに対応できるよう設計されています」
2025年インドネシアGPに向け、ミシュランはフロント用にソフト、ミディアム、ハード(すべて対称構造)を選択可能。リア用にはソフトとミディアムが用意され、右コーナーが多いレイアウトに合わせ右側を強化した構造が採用される。また、悪天候に備えてウェットコンディション専用のMICHELIN Power Rainタイヤもソフトとミディアムで提供。フロントは対称構造、リアは右側を強化した非対称構造となる。
更新が期待されるレコード
- コースレコード:1分29秒088(ホルヘ・マルティン/プラマック・レーシング、2024年Q2)
- 決勝ファステストラップ:1分30秒539(エネア・バスティアニーニ/ドゥカティ・レノボ)
- 最高速度:318.5km/h(同バスティアニーニ)
- スプリント基準タイム:19分41秒354(2024年)
- グランプリ基準タイム:41分04秒389(2024年)
インドネシアGPスケジュール(現地時間)
- 10月3日(金)
FP1:10:45 – 11:30
FP2:15:00 – 16:00(上位10名がQ2へ直行) - 10月4日(土)
FP3:10:10 – 10:40
Q1:11:00 – 11:15(上位2名がQ2進出)
Q2:11:25 – 11:40(グリッド決定)
Tissotスプリント(13周):15:00スタート - 10月5日(日)
決勝(27周):15:00スタート