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インドネシアGP プラクティスでマルコ・ベッツェッキがトップタイムを記録 MotoGP2025

マルコ・ベッツェッキが圧巻のトップタイム

マンダリカで行われたインドネシアGP初日、MotoGPクラスは波乱の展開となった。両ファクトリー・ドゥカティ勢がトップ10圏外に沈み、今季ワールドチャンピオンに輝いたマルク・マルケスはまさかの2度の転倒。フランチェスコ・バニャイアとともにQ1から予選をスタートすることになった。一方で、アプリリア・レーシングのマルコ・ベッツェッキが圧倒的な速さを見せ、他を寄せ付けないトップタイムを記録した。なお、マルク・マルケスは今季プラクティスからストレートにQ2行きを決め続けてきた唯一の選手であったが、ついにその記憶が途絶えた。

マルケスが2度の転倒

王者マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)にとって、セッション序盤から苦難が続いた。開始から30分が経過した時点で、ターン10で最初の転倒。約10分後、マルケスはターン5で2度目の転倒を喫する。バイクから大きく投げ出され、走行不能に。1セッションで2回転倒したのは、2024年のインドネシアGP以来となる。

残り17分、マルケスは走行を再開しトップ10圏内を目指す。一方でガレージの反対側ではバニャイアが18番手に低迷。日本GPからわずか数日後とは思えない事態に、ドゥカティ陣営も頭を抱えた。

マルコ・ベッツェッキが異次元のスピードを発揮

マルケスは再走初ラップで6番手に浮上し、同時にペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー)が暫定トップに。しかし、マルコ・ベッツェッキはその直後に1分29秒240という圧巻のタイムで再びトップに返り咲き、2番手に0.4秒の大差をつけた。その後マルケスは一時4番手に浮上するも、終盤にかけてタイムを伸ばせず、順位を落としていく。

終盤の混乱

残り5分、マルケスは8番手、バニャイアは17番手。二人は同じタイミングでコースインし、#93が#63の背後につける形で最後のアタックへ。しかし状況は悪化する一方だった。ターン12ではアレックス・マルケス(BK8グレシーニ)が高速クラッシュ、ターン3ではエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)が転倒。さらにヨハン・ザルコ(CASTROLホンダLCR)もターン8で転倒し、バニャイアのラップは黄旗により無効に。

ラストアタックで0.8秒遅れのバニャイアは、自己ベストを記録するも16番手止まり。続けてアレックス・リンスとファビオ・クアルタラロのモンスターエナジー・ヤマハ勢がタイムを更新し、ファビオ・クアルタラロのアタックによりマルケスもトップ10圏外に追いやられた。ファクトリー・ドゥカティ勢2名が揃ってQ1を戦うのは、2023年バレンシアGP以来となった。

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