第8戦オランダGPは、当地がホームGPのNTS RW RACINGにとって重要な一戦です。TTサーキット・アッセンは不安定な天候でも有名な場所ですが、オランダらしからぬ好天が続く今回のレースウィークで、NTS RW RACINGのスティーヴン・オデンダールとジョー・ロバーツは予想外の苦戦を強いられています。

 午前のFP3で、ロバーツは8コーナーで転倒。幸い、ライダーに負傷はありませんでしたが、このクラッシュで安心感に陰りが差し、午後の予選では充分に攻めることができなくなってしまいました。一方、オデンダールは午前から力強い走りを続けましたが、午後の予選ではスピードを存分に発揮しきるには至りませんでした。結果的に、NTS陣営の両選手はチームのホームGPを後方グリッドからスタートすることになりましたが、決勝レースではライバル勢に逆襲を見せる意欲に満ちています。日曜に来訪する多くのスポンサーやパートナーの前で、最高の走りを披露する構えです。全24周で争われる明日のオランダGP決勝レースは、午後12時20分(日本時間午後7時20分)にスタートします。

スティーヴン・オデンダール選手

(予選26位  1分39秒121)
「今日の予選では、狙っていたようなポジションを獲得できなかったのが残念だ。しかし、リズムよく走れているし、レースペースもまずまずなので、好材料があるのも事実だ。セットアップはいい方向に進んでいるけれども、予選のタイムアタックではハード側コンパウンドを装着して勝負に出たんだ。決勝を想定したペースは上々のタイムを刻めているので、明日はいい走りを披露できると思う。好結果目指して全力で頑張るよ。」

ジョー・ロバーツ選手

( 予選29位  1分39秒615)
「まだコース攻略が完璧ではないので、厳しい戦いを強いられている。明日のウォームアップで最後の微調整を施すので、それがうまく行けば決勝レースではきっといい戦いをできるはずだ。明日は多くのゲストやスポンサーの方々が観戦に来てくださるので、皆の支援に報いるためにも、頑張っていいリザルト目指して戦うよ。」

ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)

「今朝のFP3ではジョーが転倒を喫してしまったため、午後の予選で充分なフィーリングを持って走ることに少なからず影響が出てしまいました。セットアップ面でも、やや苦戦傾向にあることも事実です。一方、スティーヴンはFP3で力強い走りを披露してくれました。トップタイムからわずか1.1秒差というリザルトは、じつに心強い数字です。しかし、予選ではそのスピードを存分に発揮しきれなかったため、後方グリッドに沈んでしまいました。アッセンは我々にとってホームGPなので、もちろんこれは不本意なスタート位置と言わざるをえません。明日の決勝レースでは、スポンサーやパートナーの皆様の前で大きく巻き返しを狙います。スティーヴンとジョーはファイターなので、スタートをうまく決めて、必ずや挽回を見せてくれると信じています。」

<NTS プレスリリース>