NTS RW Racing GP エミリア・ロマーニャGP決勝レースレポート

エミリアロマーニャGP決勝でバルタスが17位マルコンは無念のリタイア

公式練習では上位につけることもあったNTS、第16戦エミリアロマーニャGPの決勝レースはNTS RW Racing GPにとって、本来の力を存分に発揮しきれない悔しい結果になりました。

Moto2クラスルーキーのバリー・バルタスにとって、今回のミザノワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリは、9月の第14戦ですでに走行を経験している会場です。それだけに、Moto2クラスのベテランや強豪ライダーたちとの差を詰めてゆく好機といえます。実際に日曜午前に20分間の時間枠で行うウォームアップセッションでは、4番手タイムをマーク。ライダーの高いポテンシャルと、NTSシャシーの優れた戦闘力を数字の上でもはっきりと披露しました。
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決勝レースは現地時間の午後12時30分(日本時間月曜午前2時20分)にスタート。ウォームアップで高い資質を見せたとはいえ、バルタスのスターティンググリッドは8列目23番グリッドで、序盤周回は集団に呑み込まれる厳しい展開でした。しかし、すでにMoto2マシンでレースを経験している自信を活かし、安定したラップタイムを刻んでポジションを少しずつ上げてゆきました。

しかも、この週末は何度も雨が降り、低い温度条件で推移したため、路面のコンディションは不安定で、何名もの選手がレース中に転倒を喫しました。そのような状況でも、路面のインフォメーションを的確にライダーへ伝えるNTSシャシーの特性を存分に活用しながら、バルタスは前の選手たちにしかりとくらいついてゆきました。
NTS RW Racing GP エミリア・ロマーニャGP決勝レースレポート
最後は、チャンピオンシップポイント圏内まで1.5秒の僅差に肉迫しましたが、残念ながらそれ以上のポジションアップはならず、17位という悔しい結果でチェッカーフラッグを受けました。いっぽう、トマッソ・マルコンは、9列目25番グリッドについてレースをスタートする予定でしたが、開始直前に課題を抱えてしまったため、本来のグリッド位置ではなくピットレーンからスタートすることになりました。

そのために、スタート直後から最後尾を強いられ、以後は挽回を目指しましたが、課題を抱え続けた状態では走行が難しくなり、10周目にピットへ戻ってリタイアを選択しました。本来の力を存分に発揮できない結果で、フラストレーションを抱えるレースになってしまいました。

しかし、NTS RW Racing GPの両選手とスタッフは、この悔しさを次戦のアルガルベGPで最高の結果として取り返すべく、闘志を燃やしています。第17戦アルガルベGPは、ポルトガルのポルティマオサーキットで開催。11月05日(金)午前10時55分(日本時間10月2日午後6時55分)に、フリープラクティス1回目がスタートします。

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)