アメリカズGP決勝でバルタスが17位 シャーリンもトップ20フィニッシュを果たす

第15戦アメリカズGPの決勝レースは、NTS RW Racing GPのハフィス・シャーリンとバリー・バルタスにとって、ライバル陣営の選手たちに加え、路面のバンプ(凹凸)という避けがたい状況とも戦うことを強いられた、試練のレースでした。
NTS RW Racing GP アメリカズGP決勝レースレポート
午後12時30分(日本時間月曜午前2時20分)に始まったレースで、バルタスは8列目24番グリッド、シャーリンは9列目27番グリッドにつきました。スタート直後の1周目は、多くのライダーがポジションアップを目指してアグレッシブに攻めるため、位置取りを巡る攻防が、特に最初の1コーナーから序盤セクターのコース前半で非常に慌ただしくなります。

無理やりポジションを上げようとする選手もすくなからずいるために、この一周目は混乱しがちですが、シャーリンはベテランらしい落ち着いた走りで巧みに切り抜け、他選手たちの隙をうまく突きながら20番手に順位を上げました。
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一方、Moto2ルーキーのバルタスは序盤の混乱に呑まれてしまう格好になり、グリッド位置よりも順位を下げる25番手でオープニングラップを終えました。しかし、バルタスは若さ溢れる走りで少しずつ順位を上げてゆき、経験豊富な選手たちをひとりまたひとりとオーバーテイク。
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レース中盤以降には17番手に浮上しました。その後も、前後にいる選手たちと激しい順位争いを続け、18周のレースを終えて17位でゴール。チャンピオンシップポイントを獲得できる15位にはあとふたつポジションが足りませんでしたが、健闘したと言うに足る内容で、今後に向けても多くのことを学び取ったレースでした。

シャーリンは、周回数が中盤を迎えるころに前や後ろの選手たちと離れ、単独での走行が続きました。その差を詰めるためにペースアップを図りますが、路面のバンプにタイヤを取られて転倒しないように細心の注意を配ることも必要で、なかなか思ったようなタイムを刻めませんでした。

それでも最後まで我慢の走りを続け、18周を終えて20位のチェッカーフラッグを受けました。NTS RW Racing GP アメリカズGP決勝レースレポート

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)