アメリカズGP予選でバルタスは8列目を獲得 バルタスは9列目からのスタート

NTS RW Racing GP サンマリノGP 公式練習3、公式予選レポート[adchord]
アメリカズGP土曜日午前のFP3はドライセッション、気温は25°C、路面温度31°Cというコンディションでスタートしました。サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、右9左11の計20コーナーからなる全長5513mのコースで、最奥部にあるヘアピン状の11コーナーを立ち上がってからのバックストレートは1200mもの長さがあります。

計20個のコーナーは低速から高速まで彩りゆたかな構成で、起伏に富むデザインも秀逸なレイアウトです。ただし、バンプ(路面の凹凸)の多さが悩みの種で、特にコース前半の2コーナーから10コーナーにかけての区間は、多くの選手たちが対応に苦慮しています。NTS RW Racing GPの面々にとっても、この事情は同様です。
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高い安定性と信頼性を持つNTS製シャシーを持ってしても、路面のバンプでバイクが大きく振られ、挙動を乱してしまう事象を完全に解消することはできません。選手とチームは、セットアップやライディングの工夫でなんとかこの問題に対応することを迫られます。

経験豊富なハフィス・シャーリンは、コース上でバイクに生じる事象をチームに伝え、ヤルノ・ヤンセン率いるスタッフたちがそのコメントに対して少しずつバイクを改善しながらベストセットアップを模索してゆく地道な作業を続けました。
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そのような厳しい状況下でも、午前のFP3を終えてシャーリンは23番手の2分11秒042を記録。昨日のタイムを0.4秒以上も更新しました。チームメイトのバリー・バルタスも、昨日のタイムから0.2秒以上更新する2分11秒514で、28番手につけました。

両選手とも、午後の予選は早い時間帯に行うQ1へ参加することになりました。午後のQ1では、全選手が乾坤一擲のタイムアタックを実施して、日曜の決勝レースに向けたグリッド順を争います。このタイムアタックでの周回は、通常のレースラップと違って限界ギリギリまで攻める一周限りのライディングでタイムを競います。

しかし、COTAの路面は上記のとおりバンプが激しく、思う存分にアタックすることが難しい状況です。そのため、NTS陣営の両雄は、マシンとライダーが備える本来のポテンシャルを充分に発揮することができず、抑え気味に走ることを余儀なくされました。

結果的に、バルタスのタイムは2分10秒503で、セッション10番手、シャーリンは2分10秒846で13番手。日曜の決勝レースに向けたグリッドは、バルタスが8列目24番グリッド、シャーリンは9列目27番グリッドからのスタートになります。NTS RW Racing GP サンマリノGP 公式練習3、公式予選レポート

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)