セパンのFP1に出走するロレンソは、やはり来年のことではなく「現在」を考えて、Ducatiライダーとして最高の結果をバレンシアえ得るため、セパンでバイクに体を慣らしておくことを選びました。今週末はあまり良い結果は期待していないとしていますが、まずはFP1の走行に注目となります。

ホルへ・ロレンソ

「数週間前のもてぎ、日本GPの後に比べると体調は良くなっています。手術をしたのは8日前ですが、よりパワーを感じます。腕のギプスを昨日外したばかりなので、手首の可動範囲はまだ狭いのが現状です。この2日、3日で腕の回復を早めていく必要があります。このトラックはハードブレーキングがあるので厳しいとは思っています。フィリップアイランドはここよりブレーキングが少ないんですが、さらに冷たく風も強いので、正直フィリップアイランドよりもマレーシアで復帰したいと思っていたんです。」

「今回は日本よりも体調は良いのでとにかくトライしてみて、週末を通じて走ることが出来るか見てみようと思っています。長期間バイクに乗らないでいると、それだけスキルや感覚を失ってしまうんです。これは骨折だとかそういった事に関してだけでなく、一般的に全体の感覚という意味での話です。今回は優勝争いといったことは当然出来ないでしょうが、少なくともバイクに慣れておくことで、最後のDucatiでの走行となるバレンシアで最高の結果を得ることに役立つと思っています。明日は凄い結果を出そうとは思っていませんし完璧な体調でもありません。バイクの上でどう感じるかですね。」

一番重要なのは明日の走行に最高の状態で挑み、午後の走行に挑むことです。自分は常に現在のことを考えている人間ですし、直近の未来が一番重要なんです。自分はDucatiのライダーですから、今はDucatiのことを考えます。今シーズンが終わって始めて次のチーム、新しい挑戦のことを考えるんですよ。ここで走り、リズムを掴み、日本より長く走行すること、そして競争力を発揮出来れば良いと思っています。雨が触ればより怪我には優しいコンディションになりますし、何が出来るか見ていくことになります。」

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of michelin)