スペインGPではいろいろなメーカーに対して意見を語っているホルヘ・ロレンソ。現役時代最後に所属したホンダに関しては、おそらく彼自身もそう感じたであろう言葉として、ホンダのバイクはほぼマルク・マルケス専用機になりつつあると語る。ホンダがマルクだけでなく多くのライダーにとって扱いやすく、Ducatiと互角に渡り合えるバイクを提供出来るかどうかが問われている。
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今のバイクはマルケス専用機に近い
ホルヘ・ロレンソ
ホンダは最もMotoGPで優勝し予算も持っているチームだと思いますが、そういったチームが常に勝つわけではありません。ホンダはマルク・マルケスと共にタイトルを
量産しました。マルクは彼のフィジカルの強さもありますが、驚異的なライダーですからね。しかし彼は特殊なライダーですから、彼が求めるバイクは特殊なものになります。マルク・マルケスに向けたマシンは彼専用になってしまい、他のライダーが結果を残すことが難しくなります。おそらく15年ほど前であれば、ホンダのバイクは多くのライダーが乗っても結果が出るバイクだったと思いますが、現代のホンダのバイクはマルク・マルケス専用に近い構成になってしまっていると感じます。」
「ポル・エスパルガロ、アレックス・リンスも良いレースが出来たことも有りますが、安定して成績を残せるのはマルク・マルケスのみという状況です。思うにマルク・マルケスとホンダの蜜月の関係は以前と異なっていると思います。過去にマルク・マルケスはホンダでチャンピオンシップ優勝を重ねていましたが、3年間チャンピオンシップ優勝からは遠ざかっています。この関係性が元に戻ることを願っていますが、それは時間と結果が語るでしょう。ホンダはなんとかしてマルクの要求するもの、グリッド上でベストと言えるDucatiと渡り合えるバイクを用意する必要があるでしょう。」
（Photo courtesy of HRC）