ミシュランと MotoGP ライダーは、アジア・パシフィックツアー最後となる Shell Malaysia Motorcycle Grand Prix(シェル・マレーシア・モーターサイクル・グランプリ)が開催されるマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットに向かいます。

マレーシアという地の特徴は1周5,543mあるサーキットのレイアウトにも完璧なまでに影響を与えます。極めて高温になるコースの路面温度は50℃を超えることもありますし、摩耗の大きなアスファルトは激しい雨によってあっという間に水浸しになることもあります。そのすべてが、2本の長いストレートで結びつけられた5つの左コーナーと10の右コーナーによるテクニカルなレイアウトに混在されていて、ライダー、バイク、そして特にタイヤにとって、このグランプリをまさにチャレンジングなものにしています。

また、セパンはシーズン開幕前である冬の期間、マシンの準備をするためにチームが数多くのテストを行う場ともなっています。ミシュランは高温多湿のコンディションに適合したタイヤを開発。ソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドのMICHELIN Power slick はこうしたコンディションに対応するとともに、路面との摩耗に対処するため安定性と耐久性を備えるべく選択されています。この選手権第18戦のために用意したフロントタイヤは左右対称設計ですが、リアはこのサーキットのレイアウトによってタイヤに及ぶストレスに対応するため、右側をよりハードとした左右非対称設計としています。

セパンでは熱帯性の豪雨が日常茶飯事で、ミシュランがMotoGPに復帰してからの過去2シーズンがそうであったように、MICHELIN Power rain が週末のどこかの時点で使用されることは十分に想定されます。前後ともソフトおよびミディアムコンパウンドが用意され、リアタイヤのみ右側をよりハードとした左右非対称設計となっています。残り2戦となったグランプリ。ミシュランとMotoGPライダーたちは金曜日に2回予定されているフリープラクティスセッションから走行を開始します。土曜日にはさらに2回のフリープラクティスに続いて、決勝レースのスターティンググリッド位置を決める公式予選が行われます。20周で争われるレースは11月4日日曜日、現地時間15時00分、日本時間16時00分にスタートします。

ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「このサーキットは、毎年シーズン前のテストで訪れるので私たち全員が良く知っていますし、ここはマシンとタイヤについて理解するのに理想的なコースです。コースは2016年に再舗装されているので、路面は今、完璧なはずです。ここについて私たちはたくさんのデータを持っていますが、私たちが訪れるサーキットの中でも最も暑くなるところのひとつであり、路面温度が50℃以上という非常に過酷な温度になることも珍しくありません。タイヤは極限までプッシュされますが、私たちがMotoGPに復帰してからこれまでミシュランタイヤの持つポテンシャルをフルに発揮してきました。また、マレーシアではウエットコンディションとなったセッションがかなり多かったのですが、レインタイヤも優れた性能を発揮してきた実績があります。タイ、日本、そしてオーストラリアと続いてきた、5週間に及ぶアジア・パシフィックツアーもこれが最後のレースとなります。これらの国々はミシュランとMotoGPにとってすべて非常に重要なところであり、そうした場所で熱意と情熱的なサポートが得られたことは、このスポーツにとって素晴らしいことでした。今週末のセパンでもそのことに変わりはないと私たちは確信しています」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)