セパン・インターナショナル・サーキットで行われたレースの中で、マルケスが優勝、ミシュランはそのタイヤがマレーシアGPのレースレコードを更新するのを見届けました。

マレーシアGPは今日の20周のレースで今週末最高の気温を記録し、路面温度は53℃まで上昇しました。これによってグリッドのライダー達は6種類のうち4種類のタイヤを選択。ミディアムフロント、ソフトリアの組み合わせが人気となりました。

5,543mのサーキットにおけるレースは、午後から激しい雨の予報となっていたため、2時間前倒しして開催されたため、いつもと異なる雰囲気となっていました。早い時間に雨は振らなかったため、イベントはドライで暑い気温の中開催されました。これによってレースレコードは5秒以上短縮される形となりました。
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優勝したのはマルケスで、これによってホンダにコンストラクターズタイトルをもたらしました。レースは様々な出来事に溢れており、マルク・マルケスは雨の降る予選でポールポジションを獲得したものの、他のライダーの進路妨害のため6グリッド降格となり、7番グリッドスタートとなりました。
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そのため、ポールポジションからスタートしたのは、フランス人ライダーのヨハン・ザルコでした。レース開始後にホールショットを奪ったのはバレンティーノ・ロッシで、彼は17周目までレースをリードします。しかしマルク・マルケスがロッシを激しく追い上げ、ロッシはリードを維持するためにプッシュする中で転倒。これによってマルケスがレースをリードし優勝します。

マルケスが優勝した後ろで、表彰台争いは8番手から追い上げたアレックス・リンスとヨハン・ザルコで争われ、リンスが最後にザルコを交わして2位を獲得しました。これでザルコは独立チーム1位となり、独立チームチャンピオンシップにおいてトップとなりました。
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この日のセパンの観客数は103,984人となり、11番手から追い上げたマーべリック・ビニャーレスが4位、ダニ・ペドロサが5位、アンドレア・ドヴィツィオーゾが6位となりチャンピオンシップ2位を確定させ、アルヴァロ・バウティスタが7位、ジャック・ミラー、ダニロ・ペトルッチが8位、9位となり、10位はこの日最大の歓声を受けた地元のヒーローのハフィズ・シャーリンでした。
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マレーシアGPでタイ、日本、オーストラリアから続いたアジアの連戦が終わりました。ミシュランはこの5週間のアジアツアーの締めくくりであるマレーシアGPでは移り変わる天気という大きなチャレンジに立ち向かいこれを克服。今回のレースではMoto3、Moto2でもホルヘ・マルティン、フランセスコ・バグナイアがそれぞれチャンピオンとなり、フランセスコ・バグナイアは来季MotoGPへとステップアップ。ミシュランタイヤを使用することとなります。ミシュランとMotoGPチームはこれからヨーロッパへと戻り、最終戦をスペインのバレンシアで11月18日に迎えます。
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マルク・マルケス

「今日は本当にハードなレースでした。自分達にも、バイクにも、タイヤに、皆にとってもそうでした。この暑い天候が全てを非常に難しくしたんです。今日は本当に暑くタイヤでそれを感じました。しかしレースペースは非常に速く、序盤からハードにプッシュしていました。今日のレースはタイヤマネジメントという感じではなく、とにかくプッシュ、プッシュという形でした。まるで予選走行のようなレースでしたね。今回はタイヤライフ、チャンピオンシップのことは考えず、とにかく走ることだけを考えていました。バレンティーノとは素晴らしいバトルでした。オーバーテイク合戦という意味ではなく、0.1秒の差で常に走っていたんです。最後に彼に追いつき良いフィーリングだったんですが、彼がミスをして転倒しました。そのおかげで最後は楽に走り切る事が出来ましたね。」

ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「またしてもタイヤが極限の状態で試されたレースとなりました。今週はセパンの金曜としては予想外の気温でスタートしました。もちろんそれでは非常に高い気温だったわけですが。タイヤは素晴らしい性能を発揮しましたし素晴らしいラップタイムを発揮しました。これ土曜も同様で予選タイムを更新出来るかに思えたわけですが、これは残念ながら達成出来ませんでした。予選ではMICHELIN Power Rainが使用され、難しいコンディションの中で素晴らし結果を記録する形となりました。タイムは素晴らしくグリップも素晴らしく、エキサイティングな予選となりました。」

「レースでは気温が週末で最も高くなり、チームの情報とテクニシャン達の享禄もあって最適なタイヤが選択されました。これによって高速のレース展開となり、我々にとって最も重要なベンチマークでもあるレースレコードが更新されました。これはレース全体におけるたいやの耐久性とコンスタントさを証明しています。また3つの異なるメーカーが表彰台を獲得し、ミシュランにとって全てのタイプのバイクの性能を引き出したということで重要な結果となりました。長旅が続きましたが、素晴らしい結果を残してきました。スリックタイヤの性能について、ウェットタイヤの性能について多くを学びましたし、様々なコンディションの中で異なるコンパウンドについて多くのデータを得ました。この後はヨーロッパへと戻り、最終戦、それから素晴らしい2019年のテストが待ち構えています。」
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(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)