7番手スタートのため優勝は厳しいかと思われていたマルケスでしたが、あっという間にトップに追いつきバレンティーノ・ロッシのミスもあって優勝。最後は完全に独走での勝利でした。

マルク・マルケス

「7番手スタートだったので厳しいレースでした。1周目は確かに良かったんですが、キャリアの中でベストとは言えませんでした。 もう少し多くの選手をオーバーテイクしたかったんですが、すぐにバレンティーノがプッシュしているのがわかりました。そこで練習走行や予選のようにプッシュする必要があるなとすぐに意識を切り替えました。そこで自分もプッシュを始めたんですが、タイヤを駄目にしてしまいました。タイヤをオーバーヒートさせてしまい、バレンティーノの後ろについてからはタイヤをクールダウンさせていたんです。

「その中で状況を理解してタイヤを一旦冷やそうと思って走り、良い形でコントロールが出来ました。そしてそれからプッシュを開始してギャップが小さくなっていきました。それで良い感触でプッシュを続けて、レース後半には高い戦闘力を発揮出来ました。最後に彼はミスをしてしまいましたね。自分も転倒しかけたんですが、自分は肘でセーブすることが出来ました。マレーシアは非常に難しいサーキットですから、ここで優勝出来たのは本当に嬉しいです。」

「自分も今日はタイヤに苦戦していたんですが、ある時点からバレンティーノのバイクが振動を始めたのを見て、彼もタイヤに苦戦し始めたことがわかりました。それでギャップが1.5秒、1.2秒と変化していくのがわかりました。そして1秒、0.9秒、0.8秒と差が縮まりさらにモチベーションを感じました。0.6秒まで差が縮まり、フロントで走っているとプッシュをしますからね。彼はターン1でミスをしたんです。2位との差は4秒あったのでペースを落としてクールダウンしたんです。」
2015年の事件もあったので、今日のレースはさらにモチベーションを感じましたね。今日はバイクのフィーリングはあまり良くなかったんですけど、とにかく本能、ハートで走りました。既にチャンピオンを決めていて、さらなるモチベーションを感じている時に出来る走りだったと思います。最後に彼とバトルがあれば、ここが自分にとってベストでは無いことを考えると、トリッキーな展開になったと思います。今日は彼のほうが加速が良かったですからね。でも勝利はどんな形であれ勝利です。優勝が目標でしたから嬉しいですよ。」

「コンストラクターズチャンピオンシップで優勝しました。あとはチームチャンピオンシップですが、今日はバレンティーノがミスをしましたから多くのポイントを失っています。バレンシアで3冠を獲得出来たら最高ですけど、今年素晴らしいシーズンを過ごしたとしても、また来年は同様に最高の結果を求めていくだけです。自分達もそうですけど、バイクも改善を進めていく必要があります。」

既にプレッシャーはありませんけど、シーズンを最高の形で終えたいという気持ちは変わっていません。今のライディングの感覚失いたくないと思っています。ここと同様、今までのレースと同様に集中してレースに挑んでいきたいと思います。週末にしっかり集中していきたいですね。それにペッコ、ホルヘ・マルティンのことも祝福したいと思います。バレンシアでは共にお祝いをしたいと思います。これからは自分の故郷でお祝いをしてバレンシアでお祝いをして、スペイン人ファンと共に勝利を祝いたいですね。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)