ミシュランとMotoGP ライダーは、スペイン、バレンシアにある Circuito Ricardo Tormo(バレンシア・サーキット)で開催される今年最後のレース、選手権第19戦 Gran Premio Motul de la Comunitat Valenciana(バレンシア・グランプリ)で 2018 年のシーズンを締めくくります。

ミシュランは、タイ、日本、オーストラリア、そしてマレーシアでの5週間に渡る慌ただしいアジア・パシフィックでの戦いを終えて、毎年恒例のシーズン最終戦、バレンシアに向かいます。ミシュランはすべてのライダーとマシンのためにさらに進化したMotoGPタイヤを作り出すべく探求を続けており、これらの国々での困難かつ厳しいレースで素晴らしい結果を残しながら膨大な量のデータを収集しています。

4,005mのバレンシア・サーキットは、選手権開催サーキットの中でも最も距離の短いサーキットのひとつ(これより短距離なのはザクセンリンクのみ)ですが、テクニカルでタイトなレイアウトのため、極めて特別な準備を必要とするコースです。9つの左、5つの右ターンを有する反時計回りのコースは、そのすべてがスタンド囲まれたスタジアム形式の非常に珍しいサーキットです。絶え間ない方向転換とバンクして走行する時間が長いため、ミシュランはすべて左右非対称設計のMICHELIN Power slick を持ち込みます。

前後ともソフト、ミディアム、そしてハードのタイヤはすべて左右非対称設計で、これは今シーズン3回目です。すべてのタイヤは、ターン数と高速コーナーの多い左側のショルダー部分をよりハードとしています。

今年のシーズン最終戦の開催時期が例年より遅いことから、コースの温度が低くなることが予想され、スリックタイヤはそれに対処しなければなりません。このことから素早く発熱するコンパウンドの使用が必要となり、割り当てされるタイヤはまさにそのために設定されています。また今回の日程では雨天となることも予想され、MICHELIN Power rain が使用されることになるかもしれません。前後ともソフトおよびミディアムコンパウンドが用意されますが、後者はウエットコンディションで最大限のグリップを提供するために左右非対称設計としています。

例年150,000人を超える観客が詰めかけ、まさにフェスティバルの様相を呈するバレンシア・グランプリ。ここはスタジアム形式のサーキットであることから、グランドスタンドからすべての走りを見ることができるため、他のどのレースとも異なる雰囲気を醸し出しています。走行は金曜日に2回予定されているフリープラクティス・セッションから開始され、土曜日にも同じく2回のフリープラクティスが行われます。そして公式予選も土曜日に行われます。そして、今年最後のレースとなる日曜日の決勝は、例年とは異なるフォーマットで、周回数を減じて行われます。

新しいフォーマットは、これまでの30周に対して、27周のレースとして、現地時間14時00分、日本時間22時00分にスタートし、その約45分後にミシュランタイヤがそのパフォーマンスを示した2018年シーズン終了を告げるチェッカーフラッグが振り降ろされます。

ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「アジア・パシフィックでの4大会を終え再びヨーロッパに戻りますが、私たちは11月下旬のバレンシアが今年、大きなチャレンジになることもまた、大いに認識しています。朝の寒さが影響することは間違いなく、私たちがこのレースのためのタイヤを選択した2月、私たちは朝の寒さにも、そして気温と路面温度が上昇する午後にも機能する最高のタイヤを選ばなければなりませんでした。

バレンシアは私たちがすべて左右非対称設計のタイヤを持ち込む数少ないサーキットのひとつですが、これは曲がりくねったデザインのコースを通して、タイヤが一方の側で非常に多くの時間を費やすためであり、このレイアウトに対応するために、またライダーに信頼性と必要な性能を提供するために、異なるコンパウンドのタイヤが必要となるのです。選手権は既に決していますが、感動的なレースになることが期待されます。この週末を最後に別なチームに移籍する一部のライダーにとって、このレースは現在のチームでの勝利、好成績を残す最後のチャンスでもあるのです」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)