日本で電動バイクと言うとスクーターのイメージが強いですが、世界では電動”モーターサイクル”を作ろうという動きが加速しています。そんな中、インド発のスタートアップであるEMFLUX MOTORSではフルチャージ時の後続距離が200km、0-100km/hを3.5秒/トップスピードは170km/hというパフォーマンスを持った電動スポーツバイク「Model 1」の開発を進めています。

開発中の風景ではKTMのRC390を分解している写真などがあり、これらの車両をベンチマークとしていると想定されます。2018年のデリー・オートエキスポ(デリーモーターショー)での登場が予定されており、現在は精力的にテスト中とのこと。登場すれば世界的に見ても珍しいサイズの電動スポーツバイクとなりそうですが、価格とデザイン次第では日本を望む声が上がるかもしれません。楽しみに待ちましょう。

インドのバンガロールをベースとするスタートアップ企業であるEMFLUX MOTORSは、人類は電気技術の膨大な可能性の僅かな部分を知り始めたに過ぎないのだと理解しています。今日、テスラのような純粋に電気を動力源とする車やモーターサイクルの企業が、世界の電動車両への移行、意識の変換を、彼らのその雄弁な言葉で加速しています。

我々はEMFLUXのこじんまりとしたワークスペースで、心から電動バイクが「クリーンで」「明るく」「持続可能な未来」への道だと信じています。ですから、我々はインドからは今まで生まれた事が無いような、並外れていて、美しい製品を作ろうと懸命に働いています。また我々はあなたがこの製品を気に入ってくれるであろうという確信を持っています。

(Photo courtesy of EMFLUX MOTORS)

インド初の電動スポーツバイク

EMFLUX MOTORSは現在インド初の電動スポーツバイクの製作を進めています。フルチャージ時の航続距離は200km、80%のチャージにかかる時間は36分、想定パフォーマンスは0-100km/hを3.5秒/トップスピードは170km/hです。

EMFLUX MOTORSはIIT Delhi(インディアン・インスティテュート・オブ・テクノロジー・デリー)を卒業したCEOのVarun Mittalによって創業しました。Varunは電気技術、ロボティクス、そしてもちろん速いモーターサイクルへの情熱を持っています。2007年のインドロボコンで優勝した後、彼は1億ドルを調達したB2CスタートアップのJumia、Jugnooでそれぞれで創業のコアメンバーとして働きました。彼はJugnooの同僚であったAnkit KhatryとGulshan Sharmaと共に、彼の夢の企業を立ち上げます。

(Photo courtesy of EMFLUX MOTORS)

数ヶ月後、コアチームはインドのデザインコンペティション(SIAM 2014)での優勝経験を持ち、元TVSモーターサイクルのデザイナーであるVinay Raj Somashekarをチームに迎えます。これらのメンバーに加えて、12人の情熱と才能に溢れるエンジニアとデザイナーが各地から加わり、EMFLUX MOTORSの基礎が完成。そしてインドの電動車両の歴史が書き換えられていくこととなります。

Emflux Motorsは2016年9月に(資金調達の)シードラウンドで金額は非公開ながら資金調達を行っています。投資を行ったのはIIT Delhi、Alumniインド経営大学院。なおEmflux Motorsでは、チームの強化と開発ペースの加速のために次のラウンドの資金調達を検討しており、いずれは市場における主要プレイヤーになることを考えています。

Emflux Motorsはセンセーショナルで意欲的な製品を発表することで電動技術に関する大衆の関心を刺激し、自らをインド国内におけるパフォーマンスに優れた電動車両の最先端に置きたいと考えているのです。

(Photo courtesy of EMFLUX MOTORS)

EMFLUX MOTORS

CEO & Co-founder:VARUN MITTAL
Co-founder:Ankit Khatry
Co-founder & Chief Designer:Vinay Raj Somashekar

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