KTMのRC16をテストした後に、あまり良い感触ではなかった様子のヨハン・ザルコは、ロレンソ同様に新しいバイク、新しいスタイルへの適応には時間がかかると語っています。MotoGPデビューからヤマハのマシンに慣れ親しんだザルコにとって、V4エンジンのRC16は異質な乗り物でしょうが、次回のセパンテストでどの程度マシンに適応することが出来るか見ものです。

ヨハン・ザルコ

「ロレンソがDucatiに移籍した時の事を忘れてはいけません。彼は適応に長い時間がかかりました。そして一度勝利し始めると、まるでヤマハ時代のように勝ち始めたんです。つまりライダーにしっかりとフィーリングを与えてくれるバイクであるということが重要になるんです。」

「そのためにもしっかりとしたベースを見つけることが必要です。現時点ではポルのようにライディング出来ていないんですよ。いくつかのアイディアはありますし、時にはポルのようなライディングを試してみることがあります。でもポルのようなスタイルではライディング出来ませんし、自分のスムーズなスタイルが良いライディングだということは理解しています。スムーズであるということがザルコスタイルなんです。こうやって良いフィーリングで走ることが出来るとラップタイムを改善することが出来るんです。」

「KTMでは豊富な情報と豊富なパーツが揃っていて、多くの物事を試す必要があります。そして多くのスタッフがガレージ内にいます。過去数年はこうした環境にはいませんでした。情報もパーツも限られていて、全てが手の届くところにありました。チームにしっかりとしたフィードバックを与えて、すべての状況をコントロールするのにはライダー自身も成長が必要ですね。」

(Photo courtesy of KTM)