セパンテスト最終日にホルへ・ロレンソは電話出演し、バレンシア、ヘレス2つのプレシーズンテストで感じたこと、今年のシーズンの見通しについて語りました。
ホルへ・ロレンソ
「2つのテストで感じたことは、ホンダは自分のコメントを本当に注意深く聞いてくれるということでした。バイクは今まで乗っていたものとは大きく異なりました。見た目からもそのサイズが違うのがわかりますよね。バイクはより小さくて、それによってポジティブ、ネガティブ両方の点があります。自分は怪我をした状態であったことを考えると、バイクへの適合は素晴らしく上手くいっていると言えるでしょう。ヘレスでは4番手でしたからね。今はヘレスでライディング出来たような状態に回復するということです。」
「ホンダには自分が乗って感じたこと、ライバルと比較して改善が必要だと思う点を伝えました。完璧なバイクは存在しません。ライバルもけして休みませんから、集中して作業を続けて行く必要があります。ホンダも確実にバイクを改善してくれますよ。」
「今年マルケスとタイトル争いが出来るか?と聞かれると”MotoGPで不可能なことはない”と返すでしょうが、現実的に自分達の限界を意識しないといけないでしょう。スピード、才能、モチベーション、努力に不足はないでしょうが、バイクに対する理解は不足しています。3つ4つしかテストがない状態で、テスト回数が少なくなるのは不利ですよ。それに怪我もしていますから。」
「カタールでは間違いなく苦戦するでしょう。それから数戦もそうでしょう。ただ、目標としてはバイクを改善すること、そしてスピードを発揮出来ればレースで優勝し、予想以上のシーズンとなればタイトル争いが出来るでしょう。今はタイトル争いの候補ではないでしょうね。マルク、ドヴィツィオーゾ、バレンティーノなどはバイクのこともよく理解しているわけですから、タイトル争いの候補でしょうね。それにマーべリックなど他の選手もいます。」
「今年は今まで以上にレベルが接近しています。タイムも接近していますし、このトラックではDucatiが4台トップでパワーと安定性を発揮しています。ただプレシーズンはあくまでプレシーズンですし、1周のタイムはあくまでも1周のタイムです。ペースやライダーの状態など他にも色々と考えるべきものがあります。ですから今回のテストでシーズンを予想することは出来ません。」
「ただ、ホンダに関しては良い状態であると言えるでしょう。マルクは初日最速で、ブラドルと中上もそこまでトップと離されていません。セパンでホンダは苦戦してきましたから、これは良いサインですね。すぐにホンダのバイクに乗りたいですよ。」
(Photo courtesy of HRC)