今週のアッセンにおいても、ピレリはアラゴンでワールドスーパーバイククラスで高い性能を発揮した新型のビッグサイズのタイヤである125/70をフロントに、200/65サイズをリヤに投入します。ワールドスーパースポーツクラスに関しては新たにリアに2つの新型タイヤを投入。1つはスタンダードSC1、もう1つはデベロップメントY0328ソフトコンパウンドです。これはさらなる安定性、長時間のパフォーマンスが期待されます。
TTサーキットアッセンは最も難しいトラックと考えられており高い平均速度から「スピードの大聖堂」と呼ばれています。アッセンは1925年に建造され、現在は4,542mの全長を誇り、11の右コーナーと6の左コーナーから成り立っています。
タイヤは正確性と安定性をライダーに供給する必要がありますが、4月は様々な天候が予想され、さらに気温が低いことも予想されます。アッセンはロングコーナーと低速のU時コーナーにブレーキングポイントが組み合わさっており、そこに急加速エリアも含まれます。高速シケイン、ロングコーナーでは激しい加速が要求されますが、バイクはまだ深くリーンしたままであることから難易度が上がります。
瀝青を多く含んだアスファルトはタイヤに対して高い攻撃性を持ち、金曜のセッション開始時の路面にゴムが載っていないであろうこと、また低い気温と合わさって、ソフトリアタイヤの場合、cold tearingとして知られる、激しい摩耗が見らることがあります。
WSBKクラス、WSSPクラスのタイヤ
ピレリは今週末に3,672本のタイヤを持ち込みます。すべてのラウンド同様に悪天候のためにドライタイヤに加えて、インターミディエイトタイヤ、フルウェットタイヤが持ち込まれています。
WSBKクラスに関しては、ライダー達はビッグサイズタイヤである125/70サイズのフロント、200/65サイズのリアを使用出来ます。これは既にアラゴンで投入されたものです。
フロントのオプションは3つ。1つはソフト、他2つはミディアムとなります。スタンダードSC1の125/70レンジはソフトコンパウンドソリューションで、デベロップメントSC2 X1071とX1118はミディアムコンパウンドとなり、2つとも優れたグリップと安定性を提供するために開発されました。
リアのオプションに関してはスタンダードスタンダードSC0の200/65サイズに加えて、デベロップメントSC0のX0914が用意されます。これはさらに強固な構造を持っており、優れた安定性と耐久性に優れます。デベロップメントSC1 Y0187はレースウィーク前半のアスファルトが汚れていて、気温が低い段階で最適なソリューションでしょう。
これらに加えて、リアにはSCXタイヤが用意されます。このタイヤはスペックY0309のスーパーソフトコンパウンドです。これは予選で使用可能なスーパーポールタイヤの前段階として使用が可能なタイヤとなります。
WSSPカテゴリーではライダー達はフロント2種、リア3種、5つのドライ用タイヤを使用出来ます。フロントはアラゴン同様にスタンダードSC1とデベロップメントSC2 0582が使用可能です。これはスタンダードSC2と比較して優れたグリップと耐摩耗性が特徴です。リアに関しては2つのソフトと1つのミディアムが用意されます。
ミディアムは新しいスタンダードSC1が用意されますが、これはセッション前半の汚れた路面に最適なソリューションで、昨年のミサノ、ポルティマオ、マニクール、サン・ファン、ロサイルで使用されたものです。そして新型となるY0328は190/60サイズで、優れた安定性と耐久性を目指して開発されたタイヤとなります。
(Source: Pirelli)
(Photo courtesy of Pirelli)