• ダブルスーパースポーツオプション
    今週末、オランダ・アッセン・サーキットで開催されるFIMスーパーバイク世界選手権のオランダラウンドにおいて、ピレリはWorldSBKクラスのライダーに対し、スーパースポーツコンパウンドのリアタイヤを2種類用意する。スタンダード仕様のSCXに加え、新たにデベロップメントスペック「E0126」がアロケーションされる。E0126はスーパースポーツファミリーの最新進化形であり、長距離レースにおいても安定したパフォーマンスを維持しながら、さらなるグリップ向上を狙って設計されている。
  • SCQが復活
    「スピードの大聖堂」とも称されるTTアッセン・サーキットでは、今季初となるエクストラソフトSCQリアタイヤがアロケーションに復活する。SCQはフリー走行、予選、そしてスーパーポールレースで使用可能であり、短距離での最大性能が期待される。
  • 新型ウェット用フロント
    雨天時には、スタンダードのSCR1に加え、デベロップメントスペックのフロント用ウェットタイヤ「E0158」も提供される。このE0158はポルトガルラウンドでもアロケーションされていたが、ポルティマオでは雨が降らなかったため、ライダーによる実走テストは行われていない。
  • WorldWCRとノーザンタレントカップも開幕
    また、FIM女子サーキットレーシング世界選手権(WorldWCR)も今大会でシーズン初戦を迎える。同カテゴリーでは2024年のデビュー以来、ピレリが唯一のタイヤサプライヤーを務めており、今回もフロント・リアともにSC1コンパウンドのDIABLO Superbikeスリックタイヤが使用される。

ピレリ モーターサイクルレース部門ディレクター ジョルジオ・バルビエ

「E0126のアロケーションによって、接地面積を拡大してグリップ力を高めるための新構造の導入を含む、重要なデベロップメントフェーズが完結します。このE0126に採用されているケーシングは、ポルティマオで投入したソフトタイヤ『E0125』と同一のもので、週末の全3レースで最も多く使用された実績があります。」

「この新しいスーパースポーツタイヤは、ケーシングだけでなく、コンパウンド自体もスタンダードSCXとは異なる仕様です。長距離でのパフォーマンスをより安定させることを狙って専用にデベロップメントされたものであり、適切な気温と路面条件が揃えば、レース1およびレース2で最も選ばれる可能性のあるコンパウンドとなります。」

「そのため、スタンダードSCXとの比較や、ポルトガルで好結果を残した『姉妹コンパウンド』E0125の実績を踏まえ、ライダーたちのフィードバックを収集することが非常に重要になります。その他のセッション、たとえば予選やスーパーポールレースでは、エクストラソフト『SCQ』が使用可能です。SCQはすでに確立されたスペックであり、短距離での最高性能を求める際に、ライダーたちの間で最も好まれている選択肢です。」

「また、アッセンの天候は常に予測不能であるため、今回もデベロップメント中のフロントレインタイヤ『E0158』を持ち込みます。これはポルティマオでも用意していましたが、雨が降らなかったため、実戦でのテストはまだ行われていません。」

(Photo courtesy of ピレリ(Pirelli))