雨の激戦を制してブレガがオーストラリア連勝達成 バッサーニが939日ぶり表彰台 FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)がMOTUL FIMスーパーバイク世界選手権オーストラリアラウンドのスーパーポールレースを制し、週末2勝目を挙げた。だが10周の短期決戦は決して楽な展開ではなかった。フィリップアイランド・グランプリ・サーキットに雨が落ち始め、レースは混乱の様相を呈した。スタートではヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)がホールショットを決めて首位浮上。ポールスタートのブレガはオープニングラップで4番手まで後退する波乱の立ち上がりとなった。モンテッラは後続との差を築こうとするが、アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)が2周目にギャップを詰め、ビモータに26年ぶりの勝利をもたらすべく攻勢を強める。

4周目のターン1でブレガはアレックスをかわして2番手へ浮上。その前周には同じコーナーでアクセル・バッサーニも攻略していた。さらに同周ターン10でモンテッラを力強くパスし、ついにトップ奪取。同時にセクター2と3で小雨を示すホワイトフラッグが提示され、状況は一変した。

雨粒が落ちる中、バッサーニが猛追。チームメイトのアレックスを抜いた後、最終2セクターでブレガとの差を一気に縮める。だがブレガは7周目に入っても首位を堅持。モンテッラはターン1でワイドとなり表彰台争いから後退した。

8周目、ブレガは再びペースを引き上げ、バッサーニとの差を1秒以上に拡大。そのまま逃げ切り、週末2勝目、通算22勝目を挙げた。これでマルコ・メランドリの勝利数に並んだ。バッサーニは2位でチェッカーを受け、ビモータ移籍後初、そして自身にとって939日ぶりの表彰台を獲得。アレックス・ロウズが3位に入り、ビモータは1988年エストリル大会レース2以来となるダブル表彰台を達成した。

モンテッラは4位でフィニッシュ。#22とはわずか0.022秒差だったが、WorldSBKで初めてラップリードを記録するなど存在感を示した。5位にはサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)。レース2を2列目からスタートする。ギャレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK Team)は表彰台争いに加わっていたが、モンテッラのターン1でのミスによりタイムロスを喫した。

アルヴァロ・バウティスタ(Barni Spark Racing Team)は4列目スタートから追い上げて7位。レース1表彰台のロレンツォ・バルダッサーリ(Team GoEleven)が8位で続く。イケル・レクオナ(Aruba.it Racing – Ducati)はオープニングラップのターン1で大きくタイムを失いながらも挽回し9位。ダニーロ・ペトルッチ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)は10位で3列目スタートを逃した。

21番グリッドから追い上げたミゲル・オリベイラ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)はトップ9争いに加わる走りを見せたが、最終ラップにトラブルが発生し18位まで後退する波乱のレースとなった。
シャビ・ヴィエルへ(Pata Maxus Yamaha)は9番グリッドに並ぶ予定だったが、マシントラブルによりスタートできず。ペトルッチは10位フィニッシュによりレース2も同位置からのスタートとなり、ヴィエルへは9番手から11番手へ降格する。

WorldSBK スーパーポールレース トップ9

1位 ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)
2位 アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team) +2.752秒
3位 アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team) +3.563秒
4位 ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team) +3.585秒
5位 サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team) +3.985秒
6位 ギャレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK Team) +4.250秒
7位 アルヴァロ・バウティスタ(Barni Spark Racing Team) +5.118秒
8位 ロレンツォ・バルダッサーリ(Team GoEleven) +8.178秒
9位 イケル・レクオナ(Aruba.it Racing – Ducati) +9.291秒
ファステストラップ:ニコロ・ブレガ(ドゥカティ) 1分28秒688