アメリカズGP金曜は明暗の分かれる走り出し。初日順位はラフィン17番手、ベンスナイダー24番手。

第3戦アメリカズGPがテキサス州オースティン郊外のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で始まりました。難易度が高く路面にバンプ(凹凸)の多いこのコースは、コース攻略も容易ではありません。NTS RW Racing GPのジェスコ・ラフィンは、午前のフリープラクティス1回目(FP1)と午後のFP2で着実に前進を果たし、初日の総合順位で17番手につけました。ボ・ベンスナイダーは午後の走行でタイムを更新できず、24番手で終えました。

午前のFP1で、NTS陣営の両選手はともに好調な走り出しを決めました。土曜午後の予選Q2へダイレクトに進出するためには、選手たちはフリープラクティス3回(FP1、FP2、FP3)の総合順位で14番手以内に入っている必要がありますが、ベンスナイダーはその上位陣へ0.106秒差に迫る僅差の15番手タイム。ラフィンも17番手と、まずまずの内容でした。

午後のFP2では、ラフィンは午前のタイムを大幅に更新。順位面では午前と同じ17番手でしたが、1秒以上もの短縮に成功し、2分11秒810を記録しました。一方、ベンスナイダーは電子制御に課題を抱えてしまい、その解決のためにセッション中に何度かピットへ戻ることを強いられてしまいました。その結果、本来のリズムを発揮できずに不完全燃焼のセッションとなり、タイム面でもFP1の2分12秒466が初日のベストタイムになりました。FP1とFP2の総合順位では、24番手という結果でした。

「ボのFP2は残念なセッションになってしまいました……」チームマネージャーのヤルノ・ヤンセンも悔しそうな気持ちを隠しきれません。「とはいえ、午前のFP1では我々NTS陣営の両選手は好調な滑り出しを決め、明日のQ2進出を狙えそうな状況でした。気象情報によると、明日は雨が降りそうな気配です。そうなれば、路面状態も変わってくるので、戦況も今日とは大幅に異なってくるでしょう。コンディション変化を考慮して、明日に向けて万全の準備を整えます」

ボ・ベンスナイダー選手

(公式練習総合24番手:2分12秒466)
「今日はフロント周りに変更を加えてみたのだけど、あまりうまく行かなかった。電子制御のトラブルを抱えてしまい、その解決に時間を費やしたので、充分にフロント周りの変化を見極めることができなかったんだ。その結果、午後の走行でFP1のタイムを更新できなかったのが残念だ。でも、僕自身にもバイクにも戦闘力の高さはあるので、明日の走行で一気に巻き返すよ」

ジェスコ・ラフィン選手

(公式予選総合17番手:2分11秒810)
「少しずつ着実に前進している。もっと安定したラップタイムで走りたいけれども、このコースは難易度が高いうえにバンプも多いので、ライン取りがとても難しいんだ。そんななかでも、このラップタイムと順位で初日を終えることができたので、まずまずだと思う。明日午前のFP3でさらにもう一歩前進をできれば、午後の予選でもいい走りを披露する自信があるよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)