スペインGP土曜午後に行われた予選は、 NTS RW Racing GPにとって必ずしも期待どおりの結果になりませんでした。今日午前のFP(フリープラクティス)3回目のタイムと、昨日のFP1、FP2のタイムを合わせた3セッションの総合順位により、NTS勢のボ・ベンスナイダーとスティーヴン・オデンダールはともに午後の予選Q1に臨むことになりました。この予選Q1では上位タイムを記録した4名が、次のQ2へ進出できます。

ベンスナイダーはQ2進出を目指して健闘しましたが、わずかに及ばず、セッション6番手。その結果、明日の決勝は7列目20番グリッドから臨むことになりました。オデンダールはQ1を12番手で終え、決勝は9列目26番手から挑みます。

金曜の午前と午後に2回行われたフリープラクティスで、ベンスナイダーとオデンダールはともに好調な走りを披露し、今朝のFP3でも両選手は良好な手応えを掴んでいました。今朝のFP3ではそれぞれに昨日の自己ベストタイムを更新したものの、残念ながらポジションアップには至りませんでした。

今日のヘレスサーキットは昨日よりも上空に雲が多く、穏やかな温度条件になりました。そのために、路面のグリップは向上して全選手がタイムを上げ、選手間の差はさらに接近しました。今日のこの状況変化は、結果的にベンスナイダーとオデンダールにとって好材料とはならなかった格好です。しかし、NTS陣営の両選手は、明日の決勝レース本番で一気に巻き返しを図るべく闘志を燃やしています。日曜のレースは現地時間午後12時20分(日本時間午後7時20分)にスタート。全23周で争われます。

ボ・ベンスナイダー選手コメント

(予選20番手:1分41秒923)
「昨日よりも厳しい一日になってしまった。今朝はまずまずの内容で、ラップタイムも更新できたし、課題も明確に絞り込めた。でも、その解決を狙った方向性が、残念ながらあまりいい結果にはならなかったんだ。リアまわりを見直してみたんだけど、フロントが硬くなって、高速コーナーではかえって走りにくくなってしまった。予選最後のアタックではさらにタイムを詰めていい走りをできたけれども、Q2進出には少し手が届かなかったよ。とはいえ、レースペースはいいので、明日はスタートをうまく決めればいい争いをできる自信があるよ」

スティーヴン・オデンダール選手コメント

(予選26番手:1分42秒515)
「復帰第一戦目の自分にとって15分間の予選という新しいルールで走るのは今日が初めてだから、その状況に慣れるのが少し大変で、ちょっと緊張したよ。ただでさえ時間がないのに、午前のセッションでは不運にもスタート直前になってクラッチの突然の不調が原因でエンジンが始動できず、その解決に8分ほど費やしてしまった。厳しい1日になってしまい、僕たちの力を存分に発揮して狙いどおりのリザルトを得るには及ばなかった。でも、僕は練習よりも本番で実力を発揮するタイプだから、明日のレースではいい走りをできると思うんだ。足の状態も今では全然気にならないから、全力で挑むよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)