ホンダに移籍してまだ優勝がないホルへ・ロレンソ。Ducatiの時とはまた異なるチャレンジ、難しいバイクでの挑戦を続けています。しかしどれほど厳しい挑戦であってもずっと続くものではない。一歩ずつ前進することの大切さを語ります。

現在厳しい挑戦をしているところです。こうした厳しい挑戦はそれを克服した時にようやく楽しめるんですが、どんなに辛いこともずっと続くわけではないんですよ。Ducati移籍は自らこうした挑戦を望んで移籍したわけですが、ホンダの場合は、状況によってこうした素晴らしいチャレンジが与えられたんです。」

「ホンダ移籍当時は怪我をしていること、セパンテストに参加出来ないこと、そしてホンダのバイクは自分には自然なバイクでないことから、適合するには長い時間がかかるとホンダとも話しました。今の状況では1歩ずつ前進することがゴールを達成することなんです。」

契約期間は2年ですし、もう少し経験を積むことが出来れば、自分とチームのモチベーションが上がりますし、近いうちに素晴らしい結果を得ることが出来るでしょう。

他のライダーと比較するとバレンティーノは正確でコンスタント。最も自分に似ています。ドヴィツィオーゾは自信に溢れ、頭の良いライダーでミスが少ないですね。しかし、自分との共通点は少ないです。マルケスは全く別のタイプでアグレッシブでフィジカルなライダーです。そして何より彼は速く転倒を恐れません。」

「ヤマハはロッシと自分にとって最も合っているバイクで、共に何度も素晴らしい走りをしてきました。ドヴィツィオーゾがヤマハで走っていた時は自分のほうが速かったわけですが、Ducatiでは逆でした。彼には経験があり、彼のスタイルに合っていたんです。ただ最終的には彼に勝つことができましたし、シーズン後半怪我がなければ、チャンピオンシップでも彼に接近した位置でシーズンを終えることが出来たでしょう。」

「マルケスと戦うのは簡単なことではありませんね。彼はまだ26歳でホンダに7年います。バイクを完全に理解しており、間違いなくモーターサイクルレースの歴史の中で3本指に入る素晴らしいライダーです。マルケスのレベルに到達するのは簡単ではありませんが、時間と共に彼のレベルに到達出来ると思いますし、そうなりたいと願っています。

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)