オーストリアGPにおいて、KTMのCEO ステファン・ピエラとドルナCEOのカルメロ・エスペレーターは、KTMの今後5年間のMotoGP参戦について合意。既存の2年間の契約も含めると合計で7年間、2026年までのMotoGP参戦となる。KTMは今後MotoGPとMoto3にフォーカスする代わりに、Moto2からはシャーシ供給メーカーとして撤退。しかしAki Ajoとの関係性は継続していく。なお、Moto3に関してはハスクバーナのロードレースへの復活も含み、2020年に関しては新たなハスクバーナのレースバイクをMoto3クラス用に開発することになる。

KTM CEO ステファン・ピエラ

「KTMのホームレースで今後のレース活動への積極的な決定を行いました。MotoGPクラスへの参戦を5年間延長し、合計で今後7年間MotoGPへ参戦することとしました。これは我々がダカール・ラリーを制覇するのにかかったのと同じ時間です。参戦からわずか3年でしっかりとした結果を出していると感じています。MotoGPクラスへの参戦の一環として、ロードレース活動の基盤の役目を果たすMoto3における参戦体制を強化します。Moto3で我々はその作業を開始し、リーディングブランドとなりました。その中でハスクバーナをMoto3に復活させます。ハスクバーナではMoto3参戦用にバイクを新たに開発します。Moto2から撤退することで、そのリソースとエネルギーをMotoGPとMoto3に投入することになります。」

ピット・バイラー

「MotoGPにフルスロットルで今後も参戦することが正式に決定し嬉しく思います。これで今後もゴールを達成するために進んでいくことが出来ます。様々なチャンピオンシップでの300を超える参戦の中で、レースで成功するために必要な材料は把握していますし、目標からそれることはないでしょう。ですから、今回の決定に関してピエラ、それからKTMの経営委員会に感謝したいと思います。今までのプログラムの内容を振り返ってもその努力が報われていると感じていますし、KTMにとってMotoGPとMoto3クラスが主たるプラットフォームであると信じています。素晴らしい経験を持ち、確かな作業で支えてくれたAkiとのMoto2での関係は続いていきます。このクラスにおけるシャーシ供給側としての役割は大幅に減少しますが、ここで築いた大きな資産はMotoGPへと続いていくでしょう。レース部門、そして企業としての最高の瞬間はまもなく訪れると信じています。」

(Source: KTM)

(Photo courtesy of KTM)