スズキのチームマネージャーであるダヴィデ・ブリビオはリンスの2勝目に続き、さらに優勝を重ねていきたいと語る。若いリンスが育ち、今後はジョアン・ミルの成長も期待される。MotoGP3年目で安定感のある速さを発揮しているリンスだが、GSX-RRがマシンバランスを犠牲にせず、あと少しだけ加速と最高速が向上すればもう少し楽なレース展開が増えるはず。とは言え、今の加速と最高速が劣る状態で、いかにホンダやDucatiと戦うかを身につけたリンスの将来は実に楽しみだ。
ダヴィデ・ブリビオ
「2019年は今までの中でいくつかのレースで高い戦闘力を発揮しました。昨年は開幕から6戦の中でフロント集団で走るというものでした。シーズン中盤からこれが達成出来るようになりましたが、今年は昨年の良い形からスタートし、自らに課したハードルを引き上げました。そして少なくとも1勝するという目標でやってきたんです。今のところ今シーズンは2勝していますが、これはチームが持つ素晴らしいコンスタントさによるものでしょう。」
「まず最初にバイクの改善がスタートし、その他の技術的な問題点を修正、改善してきました。それにリンスの成長も大きいですね。彼は現在MotoGP3年目ですが、彼はあらゆる面でトップライダーになったと感じます。彼は毎レースでトップ争いが出来ています。今の現実的な目標はすべてのレースで表彰台争いをするということです。難しい目標ですが、挑戦していきます。」
「スズキのMotoGPに対するコミットメントは非常に重要で、チームが良い形でレースをしていく上で必要不可欠なものです。ただ、目標を達成すればさらに良い結果が欲しくなるように、優勝経験がない時は優勝を求め、1勝すると2勝、そして今は2勝しましたから、さらに勝利を重ねていきたいんです!しかし同時にトップで戦うのはどんどん難しくなっていきます。ある意味より困難な状況に自らを放り込んでいるわけですよね。常により良い結果を求めて戦っているんですから。」
(Source: suzuki-racing)
(Photo courtesy of suzuki-racing)