MV AgustaによるとMV Agustaは今後350ccの2気筒モデルをラインナップに加える方向だという。既存の大排気量の高級路線は継続しつつも、若年層向けとしてはもちろん、MV Agustaの人気が高まりつつある中国、小排気量車両の人気が高いASEANなどの振興市場向けにこうしたモデルをリリースしていくようだ。

小排気量モデル生産でさらなる顧客基盤の拡大へ

MV Agustaは2016年11月に国際投資会社Black Oceanの手を借りて財政再建に向けて動き出したわけだが、3気筒のF3の登場、スポーツバイク以外のTURISMO、STRADALEなどのラインナップ拡充など、新しい顧客層の取り込みに力を入れている。

今回の小排気量セグメントの拡充については、若年層へのアピール、欧州以外の東アジア、ASEANにおいてもMV Agustaを普及させていくという方向性での判断だろうが、そもそも経営破綻しなければ、今まで通りプレミアムモーターサイクルを少量生産するという体制を維持出来ていたかもしれない。

MV Agusta CEO Timur Sardarov

「MV Agustaは世界中でも最も大きな市場である350cc〜500ccの市場に参入します。小排気量でハイパフォーマンスのモデルをラインナップに加えようと思っており、2気筒の350ccエンジンを使用したモデルを考えています。」

(Source: MV Agusta)