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PETRONAS YAMAHA SRT ラズラン・ラザリ「2019年の結果は3カテゴリ全てで満足いくものだった」

PETRONAS YAMAHA SRT1

MotoGPクラス初参戦ながら、独立チームチャンピオンシップでファビオ・クアルタラロが1位、チームとしてもPramac Racingを抑えて優勝したPETRONAS YAMAHA SRTだが、チーム代表のラズラン・ラザリ、チーム・ディレクターのヨハン・スティグフェルトが2019年シーズンを振り返る。

2019年に達成した結果は想像していなかったほど素晴らしい

ラズラン・ラザリ

1年目でこんな素晴らしい結果を残せるなんて想像もしていませんでした。今年は最初に設けた目標に向けてフランコ・モルビデッリに頼る形を想定していたんです。それはチャンピオンシップにおいてTOP6となることで、ファビオに関してはルーキーイヤーということで、チームの結果としてもファビオ個人に関しても、これほど素晴らしい結果は全く期待していなかったんです。今年の結果は3カテゴリ全てで本当に満足のいくものでした。

ヨハン・スティグフェルト

「2018年にチームを組織してカタールで3クラスのチームが揃った時が本当に嬉しかったですね。ロサイルに向けて全てを準備してきましたから、開幕戦の舞台であるロサイルを迎えるというのはプロジェクトの最初のマイルストーンだったんです。MotoGPクラスでは予想を遥かに上回る結果を達成しました。今年1年の結果自体が自分達にとって大きなハイライトとなりました。

MotoGPに新鮮な風を吹き込むことが出来た

ラズラン・ラザリ

「MotoGPクラスには強固なチーム体制で挑みました。ライダーのパフォーマンスだけなく、初めてのヨーロッパラウンドにおいてもチームの存在感は強烈で、MotoGP、Moto2、Moto3全てのクラスで存在感を発揮し、ルーキーとは思えぬレースを展開したと思います。MotoGPは他のクラスとはまるで違う世界ですが、パドックに新鮮な空気を吹き込めたと思います。」

いかに1つのチームとしてまとめるかが重要

ヨハン・スティグフェルト

「3つのクラスでチームディレクターとして仕事をする上では、いかに皆を1つのチームとしてまとめるかが重要です。チームの皆の話を聞いて意見を聞くことが重要です。家族と離れて辛い仕事ではありますから、ガレージの外でいかに快適に過ごせる環境を整えるかということも重要です。

フランスでジョン・マクフィーが優勝、ファビオ・クアルタラロはカタルーニャでポール獲得

ラズラン・ラザリ

2019年のお気に入りの瞬間はフランスGPでジョンが優勝し、チームに初勝利をもたらしてくれたこと、そしてカタルーニャでファビオが獲得した初の表彰台です。シーズンを通じて7つのポールポジションを獲得してもいますが、ルーキーシーズンに表彰台を獲得出来たというのはものすごいことです。」

ヨハン・スティグフェルト

「私もジョンの初優勝がお気に入りの瞬間です。Moto3で彼とは5年間作業してきて、このチームにに今年トップライダーを連れてきたかったんです。ポールポジションを獲得して優勝するまで僅か5戦でしたね。そしてヘレスでファビオ・クアルタラロのポールポジション、フランコ・モルビデッリの2位も嬉しかったですね。ヘレスでは完全な新しいホスピタリティー、トレーラーなどを持ち込んだんです。トラックで走行する前から大きなインパクトを発揮していたんです。」

ヤマハはクライアントではなくパートナー

ラズラン・ラザリ

「今年ヤマハが提供してくれたサポートには、商業的にも技術的にも満足していますし、ヤマハも我々の成し遂げた結果に満足してくれています。単純にクライアントではなく、パートナーであると感じていますし、2020年に向けて共にバイクを開発しているんです。

PETRONASと一緒に仕事が出来ることは大きい

ラズラン・ラザリ

「マレーシアGPにおいてマレーシアのチームがあるということは最高です。ファンはイベントを見にくるだけでなくチームを応援してくれますし、PETRONAS(※マレーシア国営企業)と仕事をするということは、チームにとってもマレーシアにとっても大きなプラスです。日曜に10万人もの人々がやってきてくれるなんて最高ですし、多くの方がチームウェアを来てくれているのもまた嬉しいですね。マレーシアGPではポールポジションでスタートしてトップ5という結果は素晴らしいですが、来年はさらに上を目指したいと思います。しかしマレーシアの子供達に懸命に努力すればMotoGPライダーになれるという希望を与えることが出来たと思いますね。

ヨハン・スティグフェルト

「2019年のように2020年向けてプレッシャーはあります。2019年シーズンはハネムーンのようなもので、これからは達成した結果、今年チームに対して人々が描いたイメージに向き合っていくことになります。今年同様にチームの皆をハッピーに笑顔にして行く必要があります。大きな挑戦が待ち構えていますが、準備は出来ています。目標は高くもっていますが、その目標を大きく上回る結果を出したいと思います。」

「チームの誰もが素晴らしい能力を持っていますから、誰もが期待の範囲の仕事では満足しません。2019年はMoto2クラスでは厳しい1年でしたから、シャビ・ビエルへのような経験豊富なライダー、フレッシュで結果に飢えたジェイク・ディクソンを抱えることが出来たのは素晴らしいことです。」

「ジェイクは驚きを提供してくれるでしょうし、シャビはトップで走るために調整をしてやれば十分です。Moto3ではジョンと共に目標を高く掲げ、毎週末フロントにいるには何が必要化を理解しています。パウィはMoto3に再び参戦することとなりますが、これもまた挑戦です。しかしこのクラスについてもバイクについてもわかっていますし、過去に成功もしています。彼とジョンが共に作業するのが待ち遠しいですよ。」

(Source: sepangracingteam)

(Photo courtesy of sepangracingteam)

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