チーム・スズキエクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のプロジェクトリーダーである佐原氏は、2019年を振り返ってダヴィデ・ブリビオ同様にもう少し良い結果が得られたはずと感じている。リンスについては日曜に予選結果を上回ってくれたが、予選結果の改善が来年必要で、スズキはGSX-RRのパフォーマンスを改善してこれをサポートする必要があるとのこと。

スズキはバイクの性能を改善し、リンスをサポートする

佐原伸一

「2019年は素晴らしい1年でした。アレックス・リンスの2勝もありましたし、ジョアン・ミルは怪我があったもののしっかり成長をしてくれました。正直なところもう少し表彰台を獲得出来ると思っていたんです。チームランキングも我々の本来のポテンシャルを表しているとは思いません。ですから、さらにハードに作業をする必要がありますね。」

「スズキのバイクは高いバランスを実現していると思いますから、開発の方向性を変える必要があるとは思いません。しかし全ての分野でパフォーマンス改善が必要です。私はアレックス・リンスのメンタルが好きなんです。彼は常に戦う準備が出来ていますし、彼はレースになると予選結果が優れなくとも常に結果を改善してくれます。」

「そうしたことから、我々はリンスの事をサンデーボーイと読んでいるんですが、2020年は彼に予選結果を改善して欲しいと思います。グリッドポジションが良ければ、そのまま決勝順位も改善することが出来ると思います。もちろんこれは彼のライディングだけでなく、スズキのバイクによる部分も大きいでしょう。我々の側ではバイクの性能を改善してリンスをサポートする必要があると思っています。」
ジョアン・ミル

ミルはトップライダーになるポテンシャルがある

「ジョアン・ミルに関しては、近い将来にトップライダーになるポテンシャルがあると確信しています。ブルノでの転倒と怪我が、後半戦に彼のパフォーマンスに影響を与えてしまいました。しかしこうした事があったにせよ、彼は多くのレースで表彰台に近い位置でレースを終えることが出来ました。来年彼はルーキーではなくなりますし、彼は1年の経験と共に参戦することになります。これによって彼はさらなる自信と共にレースに参戦することが出来るでしょう。」

(Source: suzuki-racing)

(Photo courtesy of michelin)