チーム・スズキエクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のチームマネージャーであるダヴィデ・ブリビオは、2019年を振り返ってリンスの2勝、そしてルーキーのジョアン・ミルの活躍に触れている。2020年はエンジンパワーの改善、リンスの予選パフォーマンスの改善が進めば、タイトル争いに近づくことが出来るはずだ。
今年は優勝、チャンピオンシップ4位以上を狙っていた
ダヴィデ・ブリビオ
「今年は勝負に出て優勝を獲得しにいく年だと思っていました。その目標を達成することが出来たのでそういった意味では今年は良い一年でした。昨年の年間5位という結果を改善したいと思っていましたので、今年は4位と改善することが出来ています。目標を達成したとは言え、もっと良い結果を出すことが出来たと思っています。そして今年の2勝は本当に特別で素晴らしいものでした。」
「シーズンがスタートすると少しはタイトル獲得について考えるものですが、スズキはひたすらにベストを尽くしていくことを考えています。しかし今年の結果には勇気づけられましたし、来年に向けて自信になりますね。今年のパッケージの戦闘力は高かったですし、来年は同じレベルからスタートし、毎レースで優勝争いをしたいですね。」
今年一番の思い出はリンスの2勝
「今年はタイトル争いをするのであれば、コンスタントさが重要なのだということを学びました。特に今年の後半戦はそれを痛感しましたね。今年最も記憶に残っているのは2つの優勝ですが、シルバーストーンのほうがアドレナリンが出て興奮した素晴らしい勝利でした。しかしアレックスの初優勝となったテキサスも素晴らしいものでした。」
「リンスは後半戦にコンスタントさを見せてくれましたが、これが彼の成長をしっかりと表していたと言えます。彼は今やMotoGPの中でもトップライダーの1人として知られていますが、コンスタントさについてはまだ改善が必要です。さらに良い結果を獲得するにはトップで走行する回数が増えていかないと駄目でしょう。」
ジョアン・ミルは期待値を上回ってくれた
「ジョアン・ミルはデビューシーズンとしては非常に良い走りをしてくれました。彼にしていた期待、そして我々がルーキーを育てた経験上の期待値を上回ってくれたと思います。今年は彼にとって学習の1年ですから、来年彼の新のポテンシャルを見ることが出来るでしょう。」
「ミルの怪我は今年彼の調子が上向いてきた中で、良いセッティングを見つけていた中でしたので残念でしたね。あの怪我のせいのまたしても最初から作業を始めることになってしまったんですよ。しかし彼は再びレースに戻ってきた時強く、経験を増していました。彼は今年をポジティブに終えることが出来たと思います。」
エンジンパフォーマンスの改善は必要
「バイクのパッケージとしては既に高いレベルにありますが、エンジンパフォーマンスに関しては間違いなく改善が必要です。そうすればストレートでさらに競争力を発揮出来るはずです。新しいエンジンでライバルとのギャップを縮めたいですね。」
(Source: suzuki-racing)
(Photo courtesy of michelin)