DucatiはMotoGPドキュメンタリーシリーズ『Dream On: Ducati and Bagnaia’s Pursuit of Glory』を公開しており現在エピソード2まで視聴が可能だ。エピソード1はフランチェスコ・バニャイアとチームマネージャー、ダヴィデ・タルドッツィの激しいやりとりが注目を集めている。
このシリーズは、2024年MotoGP世界選手権の終盤戦を舞台に、ドゥカティ・レノボチームとバニャイアの挑戦の裏側を描いた3部構成の作品。第1話は12月16日にドゥカティの公式YouTubeチャンネルで公開された。
特に話題になったのは、タイGPスプリントレース後のシーンだ。ポールポジションからスタートしたバニャイアは、1コーナーでタイトル争いのライバル、ホルヘ・マルティンにインを突かれて抜かれる。すぐにポジションを取り返したものの、中盤のターン6からターン7で再び抜かれ、3位に後退した。
レース後に行われた議論はペッコの妻、妹、プレスオフィサー、そしてチームマネージャーのタルドッツィが同席していた。タルドッツィはこの場で、激しい言葉を交えながらバニャイアの姿勢に苦言を呈した。
ダヴィデ・タルドッツィ
「今日、マルティンは覚悟を持っていた。お前を潰す覚悟だ。彼はお前を邪魔するつもりでやってきたんだ。必要なことをやっただけだ。明日お前も同じようにやらなければならない。」
「いつまでも紳士でいるわけにはいかないんだ。お前はやられている。マルティンは最初のコーナーでお前を狙うと決めていたんだ。それに疑いの余地はない。いつまでも紳士ぶるのはやめろ。さもないと奴らに食われるぞ。」
翌日のメインレースでは、メインバイクをウェット仕様に変更するという決断が功を奏し、バニャイアは見事優勝を果たす。これが彼にとってプレミアクラスでの初のウェットコンディションでの勝利となった。
(Photo courtesy of michelin)