ダヴィデ・タルドッツィ「ブレガは2027年の新レギュレーション下のバイク開発において重要な存在」MotoGP2025

ニコロ・ブレガ(ドゥカティ・レノボ・チーム)は、ポルトガルGPでのMotoGP初参戦において早くも存在感を見せつけた。スプリントレースでは序盤に転倒を喫したものの、決勝では粘り強い走りで初ポイントを獲得し、レース後半にかけてのペースも高く評価されている。ブレガはこれまでピレリタイヤとスチール製ブレーキが基本のWSBKに慣れてきたが、MotoGPではミシュランタイヤとカーボンブレーキという全く異なる環境での走行が求められる。そうした環境に順応しながら、ファクトリーマシンでの経験を積む今回の代役参戦は、彼にとってもドゥカティにとっても大きな意味を持つ。

ブレガは2025年の最終2戦(ポルトガル&バレンシア)でマルク・マルケスの代役としてファクトリー・ドゥカティに乗っている。来季は再びワールドスーパーバイク(WSBK)でタイトル争いに挑むが、並行してドゥカティのMotoGP開発ライダーとしての役割を担っていく予定だ。特に注目されているのは、2027年から導入予定の新レギュレーション「850cc時代」への移行に向けたマシン開発。タルドッツィは、ブレガの今回の代役出場とテストが将来的な開発に向けた貴重な経験になると強調している。

ダヴィデ・タルドッツィ(ドゥカティ・レノボ・チームマネージャー)

「ブレガは将来的に我々のMotoGPマシンの開発を担う存在になると考えています。2026年には経験とスピードが十分備わり、タイヤを含めた開発が可能になると確信しています。彼が我々のバイクを進化させていく存在になります。この2戦とバレンシアテストで、彼は現行の1000ccマシンとミシュランタイヤについての重要な情報を得ることになります。来年には新型マシンとの比較走行の機会も与えるつもりです。」