サンティ・エルナンデス「今年何戦であろうと、チャンピオンシップ優勝という目標は変わらない」

マルク・マルケス

マルク・マルケスのクルーチーフを務めるサンティ・エルナンデスは、7月19日開幕予定のMotoGP2020年シーズンに先駆けて行われる7月15日のテストで、カタールテスト最終日の良いフィーリングを再度感じることが必要と語る。また、チャンピオンシップのレース回数が何戦であろうとも、チャンピオンシップ優勝という目標は変わらないとも語る。

マルクはしっかりと肩を休めることが出来た

サンティ・エルナンデス

「マルクがモトクロスバイクでトレーニングする映像を見ました。マルクにとってこれだけ長い時間バイクから離れた後にバイクに乗る機会を得た事は非常にポジティブだと思います。肩の手術の後で、このコロナウィルスによるロックダウンの中でしっかりと肩を休めることができたと思います。シーズンが開始された後に、肩の怪我がもはや問題にならないことを願っています。」
マルク・マルケス
「今回のロックダウン期間中の中でお互いいろいろな話をする機会がありましたし、今シーズンに関して彼が心配していることなどを話しています。ルールに変更がありましたので、今シーズンの中でどういったところを改善していけるかなど、私のボスのタケオ、そして日本のスタッフと話し合っています。」

現時点では開幕戦に向けてセットアップの話などを進めていますが、カタールテストの後からライディングをしていない状況ですのでどうするか明確に決まっているわけではありません。まずはいつ開幕を迎えるのかを知る必要があります。それがわかってからいつも通りの作業進めることができるでしょう。」

開幕戦はテストのような気持ちで挑むことになる

「カタールテストではいろいろな問題が発生したのですが、これはエアロダイナミクスに起因するもので、機能しなかったと言うわけではないんです。開幕戦に向けて完全に新しいプランと共に挑む必要がありますし、テストのような気持ちで挑む必要があると思います。」

「開幕戦に向けてどのようなセットアップが最適なのか、何がベストなベースとなるのかを判断することが必要で、この時点の内容から次のレースに備えていくことになります。現時点で心配に感じていることは、エンジンブレーキ、ブレーキングポイント、さらにグリップを発揮すること、フロントエンドの安心感などです。」

テスト最終日に向かうべき方向から間違った方向に進んでいたことに気づきました。この事実に気づいたことが非常に重要ですが、マルクの怪我、今回のコロナによる騒動など通常のプレシーズンではありませんから、色々と難しいですよ。」
マルク・マルケス

7月のテストでカタールテスト最終日のフィーリングを確認したい

チャンピオンシップ開始の前にテストを行うことが出来るのは実に重要なことです。カタールで感じていたフィーリングの再確認という意味もありますし、改善しようと作業していること自体が正しいのかを判断することにもなるでしょう。これを確認出来れば、安心してシーズンに挑むことができます。」

「さらに改善を進めて行く必要があることは多いでしょうが、重要なのはカタールテスト最終日に感じた良いフィーリングを確認することです。マルクにとっても最終日になって方向性を改善した内容が正しかったと確認することで、自信を持ってこれから先のレースを迎えることが出来るはずです。」
マルク・マルケス

ホンダもホールショットデバイスをテストしている

ホンダもホールショットデバイスを作成しているでしょうが、現時点でホンダも100%これを採用するかどうかはわかりません。他のメーカーはこのホールショットデバイスでスタート時にメリットを得ています。しかし何よりも重要なのはマルクがカタールテスト最終日で感じた良いフィーリングを取り戻すということです。」

マルクのDNAには負けたくないという思いが刻まれている

「今年の戦略についてはまだ決定していませんし、マルクと話し合いも行っていません。マルクは常に失敗から学習出来るライダーですが、何よりも彼のDNAの中に負けたくないという思いが刻み込まれているんです。これまで彼が成し遂げてきた記録は、彼の負けん気の強さによるものだと思いますし、常に100%、200%を発揮することもまた、彼のDNAに刻まれているんです。こうした彼の考え方や性格を変える必要はないでしょう。」

短いチャンピオンシップではコンスタントさがさらに重要

レースの合間、週末の中でレースで優勝出来る力があるか、表彰台を獲得出来るかどうかを判断する必要があります。それが無理でもポイントを獲得していくことが重要です。特に今年のように短いチャンピオンシップにおいては、コンスタントにポイントを獲得することが何よりも重要です。ペナルティーや転倒によってノーポイントに終わると、リカバリーは難しいでしょう。」

「開幕から数戦は驚きの連続だと思います。クリスマス休暇の後に迎えたマレーシアテストでは、本当に速いライダーもいれば、そうでないライダーもいました。長い休みの後には再びスピードを取り戻すのに時間がかかるライダーもいます。マルクは今年の開幕戦でも、戦略を考え、彼のDNAに刻まれていることが出来るでしょう。」

チャンピオンシップは開幕戦や最終戦の結果で決まるわけではありません。毎回全力を尽くして、ポイントを積み重ねていくことで決まるものです。マルクにとって何よりも重要なのは、彼のアプローチを変えないということでしょうね。」
マルク・マルケス

マルクにとって重要なことは優勝することだけ

マルクのようなライダーにとってチャンピオンシップで優勝することだけが価値があり、それ以外の結果は全て同じなんです。年間で12戦だろうが20戦だろうが、最終的に求めているものは同じで、チャンピオンシップ優勝することなんです。マルクは数々の記録を塗り替えてきましたが、彼にとって重要なことは優勝することだけで、それは今年も変わりません。周りのライダーやチームが何をしていても関係ないんですよ。」

「もし今年チャンピオンシップ優勝出来ないとしたら、それは目標を達成出来なかったということになります。しかしプレッシャーに押しつぶされるというような感覚はありません。プレッシャーは常に存在しており、毎年感じているものです。そして特に現チャンピオンであるマルケスは、さらにプレッシャーを感じているでしょう。」

目標は常にチャンピオンシップ優勝すること

「誰もが世界チャンピオンを倒そうと努力するわけですし、誰かを倒したライダーは今年もまたそれを繰り返そうとしるわけです。だからといって我々のアプローチは変わりません。今年のチャンピオンシップは例年と比べて奇妙なシーズンとなりますが、我々の目的は変わりません。10戦だろうが20戦だろうが、コロナウイルスがあろうが、我々は常に勝ちにいきます。

(Source: HRC)

(Photo courtesy of HONDA, michelin)