ドルナは7月19日にスペインのヘレス・サーキットで2020年のMotoGP開幕戦を行い、翌週の26日に同じくヘレス・サーキットにおいて第2戦を開催する計画をスペイン アンダルシアの地方政府、ヘレス市議会と共にスペイン政府に提案している。これに先立ち7月15日に全クラスでテストが開催される。

スペイン政府 7月から海外渡航客の受け入れを開始

スペイン政府からイベント開催の是非に関する回答は今のところ無いようだが、スペイン政府の発表によるとスペインは7月から海外渡航客の受け入れを再開、14日間の隔離も廃止する。ペドロ・サンチェス首相はまずは足元の国内経済を回すためにも、スペイン人に対して6月下旬から国内旅行を計画して欲しいと呼びかけている。

スペインでは引き続き10人を超える集まりは禁止されているため大規模イベントの開催は難しい状況であるが、各国からレース開催国へと訪れるチームスタッフ、ライダー、エンジニア、メカニックの到着国での14日間の隔離が、MotoGP開催における障壁の1つであったことを考えるとこれは実に大きな前進と言える。
写真で振り返るMotoGP2019年シーズン 第4戦スペインGP
スポーツイベントとしてはスペイン国内サッカーリーグのラ・リーガは、無観客で6月12日開催を予定しているとラ・リーガのハビエル・テバス会長が発言しており、スペイン国内で無観客であれば大規模スポーツイベント開催が可能であるという事実が積み上がっていけば、MotoGPの7月無観客開催にも光明が指す可能性がある。

7月15日に全クラス合同で2セッションの練習走行を開催

7月のレース再開に向けては、IRTA代表/テック3ボスであるエルベ・ポンシャラルは、7月19日のMotoGP開幕戦に先立ち、7月15日水曜日にヘレス・サーキットで全クラスでそれぞれ2セッションの練習走行が予定されていると発言しており、MotoGPはスペイン政府の承認を待たずに7月19日のシーズン開幕に向けて既に動き出しているようだ。

7月19日の開幕戦もメディアの参加は原則許可されないと見られるが、15日の練習走行においても映像中継などの予定は今のところない。MotoGPがついに開幕するのはファンにとって嬉しい反面、走行動画を見ることが出来ないのは残念な状況だ。なお、感染状況、ワクチン開発などによっては、メディアに関する状況は一変する可能性はある。

(Photo courtesy of michelin)