Monster Energy Yamaha MotoGPチームは、タイGPを終え、YZR-M1を携えてアルゼンチンの「オートドロモ・テルマス・デ・リオ・オンド」へ到着。第2戦に向けて、ファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスは戦闘準備を整えている。 開幕戦のタイGPで厳しいレースを経験したクアルタラロとリンス。両者ともにアルゼンチンGPでのリベンジに燃えている。
クアルタラロは、2023年以来2年ぶりのテルマスへの挑戦。これまでプレミアクラスでは3回のレース経験があり、2019年と2022年は8位、2023年は7位でフィニッシュ。スプリントでは9位に終わっている。現在ランキング13位の“エル・ディアブロ”は、今週末でのポイント獲得と順位の巻き返しを狙っている。 リンスは、今シーズン初ポイント獲得を目指している。これまでテルマスでは5回のMotoGPレース経験があり、2018年と2022年には3位表彰台を獲得。特に2018年はプレミアクラスでの初表彰台だった。2025年のレースは、グリップの低いコンディションでのスタートが予想されるが、週末が進むにつれて状況が好転することを期待している。

チャレンジの舞台、テルマス・デ・リオ・オンド
全長4.8kmのこのサーキットは、2014年にMotoGPカレンダーに初登場。2021年2月にはパドックの大部分が火災で焼失したが、その後再建された。5つの左コーナーと9つの右コーナー、そして全長1,076mのロングストレートを持つレイアウトで、スリリングなオーバーテイクが期待される。
マッシモ・メレガリ(チームディレクター)
「テルマスに戻れて嬉しいです。ここでは多くの素晴らしい思い出がありますし、アルゼンチンには多くの熱心なファンがいます。良いショーを届けたいですね。金曜日は路面コンディションが“グリーン”な状態で、最も難しい日になると考えています。しかし、通常このサーキットは私たちにとって悪くないので、コンディションが改善されれば良い結果を期待できるはずです。」

ファビオ・クアルタラロ
「タイGPは特にレース日の気温が非常に厳しかったですが、そこから多くを学びました。今はアルゼンチンGPに集中しています。テルマスは久しぶりなので、現地のファンも再びMotoGPが戻ってきて嬉しいはずです。過去のレースでは簡単なトラックではなかったですが、常にベストを尽くして良い結果を出したいです。」
アレックス・リンス
「ヤマハはタイGPのデータをしっかり分析しました。アルゼンチンに向けて準備は万全です。金曜日はグリップの管理が重要になってくると思いますが、週末を通じてコンディションは改善していくでしょう。その中で自分たちのポジションがどこにあるのか見極めていきたいです。もちろん、オン・トラックでもオフ・トラックでも全力で取り組みます。常に改善を目指して努力を続けます。」
(Photo courtesy of yamaha)