ルチオ・チェッキネロ「ストーナーは過去20年間で最も優れた才能の持ち主だった」

ルチオ・チェッキネロ

LCRホンダの代表 ルチオ・チェッキネロは、現在の状況、そして引退が噂されていたカル・クラッチローとの契約延長、過去共にMotoGPに参戦したことがあるケーシー・ストーナー、ジャック・ミラーについて、マルケスの4年契約の更新など様々なトピックに関して自らの考えを語った。

ホンダはリース料の支払いを延期してくれた

ルチオ・チェッキネロ

プライベートチームですからスポンサーから先払いで支払ってもらったスポンサー料がありますし、ホンダもリース料の支払いを延期してくれました。こうしたこともあってなんとかなっていますが、全てをうまくやりくりする必要がある状況は変わりません。今年の影響は2021年にかかるでしょう。会社の売り上げ見通しは良くないですし、モーターサイクル業界もコロナの影響を強く受けていますからね。」

「過去にKTMやアプリリアからのアプローチがあり、2016年はスズキと話し合いの場を設けました。しかしずっとホンダと共にやってきましたし、スポンサーの意向もありましたので、ホンダとの契約更新が最優先だったんです。」

カル・クラッチロー

カル・クラッチローとの契約更新が最優先

ダニーロ・ペトルッチがフリーになりそうですが、チームにはカルがいますから、彼との契約更新が優先度の高いタスクです。しかしLCRはホンダのファクトリーマシンを使用していますから、ホンダもライダー決定に関して力があります。」

ダニーロはホンダを乗りこなす事ができると思いますよ。彼はある意味ストーナーのようなライディングスタイルですからね。それにホンダのバイクをねじ伏せるだけのパワーもあるでしょう。LCRにとっては初めてのイタリア人ライダーですから、彼を獲得したら面白いでしょう。」

フィリップアイランドの事故のあと、足首を元の位置に戻すのは難しく時間もかかるとわかり、カルは引退を真剣に検討していたと思います。しかしまだ自分の仕事は終わってないと考え1年契約を更新したんでしょう。」

今回のロックダウンで彼は自分がいかにモーターサイクルレーサーという仕事を愛しているか再確認したでしょう。私も他のなにかに打ち込もうと考えたこともありますが、いかにこの仕事のことを常日頃考えているかわかりましたよ。」

ケーシー・ストーナーは過去20年で最も優れた才能の持ち主

ケーシーは過去20年で最も才能溢れた選手でした。バイクの理解に時間をかけずとも、最高のラインを走り限界までプッシュすることが出来ました。彼は本当にチームに希望を与えてくれました。彼がデビューレースのカタールでポールポジションを獲得したのを今でも覚えています。」

彼は乗っていた飛行機の問題で到着が遅れ、金曜のセッション開始17分前にトラックにやってきました。それでも彼はFP1でメカニックと会話もせずに走ってベストタイムを記録、翌日の予選でポールポジションを獲得しました。

「当時リヴィオ・スッポはケーシに完全に集中することを主張していました。私はジャックのこともしっかりとサポートしたいという立場だったんですけどね。ジャックに完全なサポートを提供せずにホンダが彼を放出したのは最後まで理解出来ませんでした。現時点でジャックはトップで戦うことが出来るスキルを全て兼ね備えていると証明していると言えるでしょう。」

カル・クラッチロー

テストで最新型は高速コーナーで曲がらない問題があった

「マレーシアテストでは良い印象がありました。マルケスは肩の怪我からの回復期でしたから100%の体調ではありませんでしたけどね。マルクのマネージャーのアルサモラと話しましたけど、彼らもタイムはさほど気にしておらず、マルクの体調を第一優先に考えていました。」

しかし最新型はカタールの高速コーナーでは曲がらないという大きな問題がありました。これが新しいウイングレットの影響による可能性が高く、ファクトリーチームは中上の2018年性バイクでの比較を希望したんです。そして問題がウイングレットにあったことが確認されました。カタールのような高速コーナーがあるサーキットがホンダの弱点となっていたんです。」

マルク・マルケス

マルケスはずっとホンダで走り続けるだろう

マルケスの4年契約はある意味新しいものですが、同時にホンダの他のメーカーに対してマルケスを絶対に手渡さないという意思表示でもあるでしょう。HRCはマルクと個人的に深い関係を築いています。マルケスはこれからもずっとホンダで走ると思いますよ。マルケスはレプソルホンダ以外のチームで走ることなんて考えていないでしょう。」

(Photo courtesy of michelin, LCR)