ドルナCEOのカルメロ・エスペレーターは、2020年のMotoGPについて正式なカレンダーを来週に公開、ヨーロッパ以外のレースの可能性については7月末に発表すると語る。

2020年カレンダーは来週に公開予定

カルメロ・エスペレーター

「今年のレースカレンダーについては、問題がなければ来週に正式公開したいと思っています。開幕戦は7月19日のスペインとなりヘレスでレースを行います。そして最終戦は11月初旬で、全体で12〜13戦を予定しています。しかしながらヨーロッパ外のレースについてはこれから調整が必要です。」

ヨーロッパ外でのレース開催の判断は7月末

「まだ開催中止が決定していないタイ、マレーシア、アメリカ、アルゼンチンについては開催許可を求めています。これらのレースが開催可能か否かは7月末にはお伝え出来るでしょう。最初の2戦を終えた後に、年間カレンダーが12戦になるか、14戦か、最大で16戦になるかどうかお伝えすることになるでしょう。」

参加するライダーに厳格な健康管理を行う

「ライダーの健康管理については明確な仕組みを設けています。これは開催各国のスポーツ担当省と確認している内容です。原則的にレースに参加する全てのライダーは事前にメディカルチェックを受けます。そしてドクターがテストが必要と判断した場合、スペイン戦に参戦する前のテストを義務付けます。」

「そしてパドックにやってくる前にさらに追加のテストを行います。そしてパドック内で他に様々な決まりを設けており、チーム同士を隔離することも行います。食事場所の分離なども行いますし、レース参加者の移動はホテルからサーキット、サーキットからホテルを原則とします。今後状況が改善していけば、状況に合わせてフレキシブルに対応していきます。」

「原則的にパドックをその他の人達から隔離したいと思っています。これは現地スタッフとMotoGPファミリーが直接関わることが無いようにするということです。MotoGPファミリーは全部で1300名前後で、既存の人数からMotoGPに参戦する各メーカーから合計で5人増やしています。Moto2、Moto3クラスの参加人数については変わりありません。」

MotoGPとWSBK、CEV REPSOLのプロトコルは別

「FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)とFIM CEV Repsolに関しては別のやり方(プロトコル)を検討しており、それぞれが開催国のモーターサイクル連盟のルールの適用を受けます。そして最終的にやり方の判断を行うのはFIMということになります。」

(Photo courtesy of michelin)