アンダルシアGPではマルク・マルケスのスタイルを取り入れたことでスピードを発揮した中上 貴晶。レース後の右足は恐らくリアブレーキを灼熱のコンディションで酷使したことで、ひどい水ぶくれになっていたが、その中で得たものがあったようだ。今後のレースの中でも継続してスピードに繋げることが出来るか。
中上 貴晶

HRCからの期待が大きいのは嬉しい

中上 貴晶

ヘレスでのレースはかなり特殊なコンディションでしたが、開幕戦から多くの面で改善することが出来ました。ヘレスとはコンディションが異なっていくでしょうが、ブルノもどんどん天候が良くなっていますね。恐らく暑くなるでしょう。マルクが今回レースに参戦しませんから、HRCからのプレッシャーは大きいのですが(笑)こうして期待してもらえるのは良いことです。

「マルクのデータを見てそれをコピーして走るというのは簡単ではありません。HRCの助けもあって、マルクの開幕戦のデータをしっかりと分析しています。その中で明らかなのは彼のブレーキングの仕方、バイクの減速の仕方は全く異なっているということです。

2戦目ではそれを全セッションで試してみたわけですが、理解するのも難しいですし、これが正しいと感じることも難しいわけです。ただタイムはどんどん良くなっていきましたし、バイクをライディングする中で自信を感じることが出来ました。それにバイクを止めるのも楽に感じました。

表現は難しいんですが、彼のブレーキングスタイルは本当に特殊です。これをしっかりと自分のものにしてシーズン全てで発揮して行くのは簡単ではないでしょう。しかし良い方向性が見つかっていますので、ブルノでもしっかりと試していきたいですね。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)