KTMはポル・エスパルガロのライディングで、初のポールポジションを獲得した。ポルは先週のほうがレースで優勝出来る可能性は高かったと語るが、今週もまた素晴らしいペースを発揮していることは間違いない。怒りに任せたライディングではなく、レース運び、他のライダーの状況を冷静に観察しながらレースができれば、ある程度の可能性はあるはずだ。
先週のほうが優勝出来る可能性は高かった
ポル・エスパルガロ
「2週間前から表彰台、優勝争いが出来るポテンシャルがある中でレースを完走出来ない状態が続きました。ここKTMのホームとなるオーストリアでポールポジションを獲得出来たことは本当に嬉しいです。スタンドにファンがいないことが残念ですけどね。ポールポジションからのスタートは、序盤にDucati、スズキと戦う上で重要な結果です。」
「先週も優勝出来る可能性がありましたが、今週末に関してはスズキがパフォーマンスを向上させています。Ducatiもそうですし、中上のペースも速いです。先週のほうが優勝出来るチャンスがありましたし、明日のレースで優勝するのは簡単ではないでしょう。明日はなんとしても完走すること、そして優勝を狙えるのであれば狙っていきたいですね。明日表彰台を獲得できれば、KTMとしてもオーストリアでは初めてのことになりますからね。」
「明日のレースはまた複雑でしょう。先週のほうがミックスコンディションへの対応含めて他のチームよりも準備が出来ていたと思います。しかし今週はスズキが強力で、中上もポテンシャルがあります。Ducatiも存在感を発揮するでしょう。プッシュ出来ると思いますし、そのつもりです。」
「マルクの状況についてはわかりませんが、医者は自分達の体のメカニックです。もしメカニックが走って良いと言えば走る。それがライダーです。自分がマルクと同じ状況でも、マルク同様にヘレスで復帰すると同じ判断をしたでしょう。」
「ここまで来るのに4年かかりました。初年度のKTMは本当にライディングが難しくて、カタールの開幕戦はグリッド終端からのスタートで、レッドライトが見えないくらいに遠く感じました。昨年の途中からようやく全てが噛み合ってきたと言えますね。そして今年のタイヤにも迅速に適合することが出来たのも大きいと思います。」
(Source: KTM)
(Photo courtesy of michelin)