ビニャーレス負傷欠場によりレッドブルKTMテック3から代役出場

ポル・エスパルガロが、2025年MotoGP第14戦ハンガリーGPで今季2度目となるグランプリ出場を果たす。レッドブルKTMテック3は、左肩の手術後の回復を続けるマーベリック・ビニャーレスの代役として、ベテランのエスパルガロを起用する。34歳のエスパルガロは現在KTMのテストライダーを務めており、かつて複数のグランプリ優勝経験を持つ。前戦チェコGPでは同チームから代役参戦し、スプリントと決勝レースの両方で9位を獲得。さらに今月初めにはハンガリー・バラトン・パークでのプライベートテストも消化しており、実戦への準備は整っている。MotoGP参戦12年目となるエスパルガロは、今季限られた出場機会ながらもチームと開発プロジェクトへの貢献を続けている。

ポル・エスパルガロ

「マーベリックがまたレースを欠場するのは辛いことですが、オーストリアの状況を見ても、まだ完全に回復するには時間が必要です。MotoGPで走るなら100%の状態であることが大事で、それは自分も痛いほど理解しています。チェコGPの時にも言いましたが、彼はファクトリーのために本当に素晴らしい仕事をしているし、ほかのライダーたちと同じようにマシンを楽しめるべきだと思っています。1日も早く戻ってきてくれることを願っています。」

「今はハンガリーに集中しています。テストライダーからMotoGPライダーへの『切り替え』は簡単ではありません。今のこのカテゴリーは非常にハイレベルで、周囲のペースも速い。最近いくつかテストを行っていて、プロジェクトが確実に前進していることは実感しています。こうして再びレースでチームとファクトリーに貢献できることを嬉しく思いますし、今回も開発作業とレースの両面で価値ある結果をもたらせるよう取り組みます。気持ちを切り替え、この新しいチャレンジに備えます。」

アキ・アジョ(レッドブルKTMファクトリーレーシング チームマネージャー)

「残念ながら、マーベリックはレッドブル・リンクでの週末をフルに戦える状態には戻っていませんでしたが、彼の回復状況が明確になった点は前向きに捉えています。近いうちに100%の状態に戻るはずです。それまでの間、ポルのようなライダー、そして人間性を持った人物が我々の体制にいてくれることは非常に幸運なことです。彼は代役としてだけでなく、チームの開発面でも大きな貢献を果たしてくれています。今週末はその機会を最大限に活かすため、しっかりとした計画を立てて臨みたいと思います。ポルの柔軟性と努力に心から感謝しています。」