先週のオーストリアGPではレース1で優勝の可能性を赤旗によって奪われたポル・エスパルガロ。今回は赤旗によって優勝のチャンスを掴んだが、ものにすることは出来なかった。自分と同じ境遇となったジョアン・ミルに同情しつつ、高い戦闘力を発揮出来た週末を満足そうに振り返る。
ポル・エスパルガロ

予選から素晴らしいパフォーマンスを発揮出来て嬉しい

ポル・エスパルガロ

「良いリズムで走行していましたけど、最終ラップはバトルをしながらだったのでタイムはかなり遅かったですね。ターン9に差し掛かった時はこれが優勝出来る最後のチャンスと思って走行しました。ただDucatiはブレーキングも立ち上がりも強力ですから、自分もジャックもワイドにはらんでしまったんです。」

最後はミゲルに抜かれてしまいましたが、これもレースです。最終コーナーまでスピードを発揮出来たことは嬉しいですし、こういうこともあるでしょう。いずれにしてもポールポジションからスタート、優勝争いが出来たということで、高いパフォーマンスを発揮出来たことが嬉しいですね。前回のレースとは結果がまさに真逆だと言えるでしょうね。」

ポル・エスパルガロ
今日のレースに関してはジョアン・ミルに申し訳なく思います。今回彼に起きたことは、前回自分に起きたことと似ていて、ジョアンはレース1でスピードを発揮していて、誰も彼のリズムについていくことは出来ませんでした。レース2では彼は表彰台する獲得出来ませんでしたからね。ミサにではテストもしていますし、楽しみですね。」

「チャンピオンシップが接近していること自体は嬉しいのですが、チェコとオーストリア初回のレースで完走出来ていたら、さらにリーダーと接近出来ていたでしょう。それが悔しいです。とは言えポイントリーダーと離されてはいませんし、これからKTMが得意なコースもあります。」

「レース1とレース2ではフィーリングが異なっていて、レース2は素晴らしいペースで走行出来ました。タイヤが異なっているのはありますが、それ以外は全く同じバイクですから、何が異なっていたのかをしっかりと確認する必要がありますね。

「今回と前回の赤旗はトラックに起因する問題ではないと思いますね。初回の赤旗はライダーの人為的なミス、今回の赤旗はブレーキのメカニカルな問題です。トラックの安全性を高めるのは重要ですが、正直なところ赤旗の原因とは関係ないと思います。」

(Source: KTM)

(Photo courtesy of michelin)