ミシュラン テルエルGPレビュー2020

ミシュラン今年2度目のアラゴンのレースとなったテルエルGPでは、フランコ・モルビデッリが優勝を飾った。先週のアラゴンでは強い風と低温がライダーを苦しめたが、今週末の天候はライダー、そしてミシュラン・パワー・スリックタイヤにとっても好ましい天候となった。これによって決勝タイムは7秒近く短縮されることとなった。
土曜日の予選ではLCRホンダの中上 貴晶が初ポールを獲得。しかし決勝レースではミスによりコースアウト。これによってフランコ・モルビデッリがレースをリードする形となった。モルビデッリは前後ミディアムタイヤを使用し、後続に2秒近くの差をつけて優勝。

なおインデペンデントチーム1位、ベストレースラップレコードを記録して、フランコ・モルビデッリはハットトリックを達成。2位は先週優勝したアレックス・リンスで、前後ソフトタイヤを使用。チームメイトのジョアン・ミルは12番グリッドから3位で完走した。
この3位でミルはチャンピオンシップにおけるリードを拡大。タイヤはミディアム/ソフトの組み合わせで、これにより異なる3種類の組み合わせのタイヤを使用したライダー達が表彰台を飾っている。今週末は天候が改善したことで、6つのタイヤのうち5つがレースで使用され、唯一ハードリアだけがタイヤラックに残り週末を終えた。

ミシュラン・パワー・スリックが素晴らしいグリップを発揮し、フィールド上では激しいバトルが展開された。ポル・エスパルガロはグリッド9位からスタートし4位、ヨハン・ザルコは5位、ミゲル・オリヴェイラが6位となり、マーべリック・ビニャーレス7位、ファビオ・クアルタラロが8位となった。イケル・レクオーナが9位、ダニーロ・ペトルッチが10位となっている。

次回ミシュランはチャンピオンシップを締めくくるトリプルヘッダーの初戦として、バレンシアサーキットで11月8日にヨーロッパGPを迎える。なお、最終戦はポルトガルで11月22日に開催となる。

フランコ・モルビデッリ

「今日のレースにはとても満足しています。信じられないほどの作業を行いました。タイヤのフィーリングも非常に良く、今日のレースでは素晴らしい気分でした。チームが安心感のある最高のセットアップを行ってくれました。彼らの仕事には感謝せねばなりませんね。チャンピオンシップにおいてはトップから25ポイント差で、最後のレースに向けてアグレッシブに攻めて行きたいと思います。」

ミシュランモータースポーツ 2 輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「今週末は大きなやりがいを感じました。天気は先週よりも良く、トラックにはタイヤが載っており、風も少なかったですね。すべてのライダーにとってコンディションは向上していたと思います。気温が上昇したことで今週末は使用されるタイヤに変更が見られ、使用されなかったのは唯一ハードリアタイヤのみでした。」

「今週はレースタイムに大きな改善が見られ、ラップレコードも更新されました。トラック自体のグリップが低く難しい状況ですので、この結果は非常に嬉しいですね。レースにおいては興味深いバトルがいくつも見られ、ライダーたちは自信を持って走ることができていました。今年のリアタイヤの優れた耐久性、コンスタントな性能、パフォーマンスの向上が実証できたと言えるでしょう。」

「今シーズン最後の3レースに向けて、タイトル争いの可能性は大きく開いています。これはファンにとって最高の状況で、残りの3連戦は皆がよく知るバレンシア・サーキットで開催されます。最終戦はポルトガルという新たな挑戦となりますが、楽しみにしています。」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)

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