モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのマーべリック・ビニャーレスは、今週末のレースをピットレーンからスタートする。アラゴンの練習走行の時点でエンジンの耐久性を保つため、走行距離を抑えていた彼は、アンダルシアGPまでに年間5基までと決められているエンジンをすべて使用。サンマリノGPからは4基目、5基目のエンジンのみで戦ってきたという。
マーべリック・ビニャーレス残り3戦を目前にして、ビニャーレス陣営は6基目のエンジンを使用することを決定。これにより、マーべリック・ビニャーレスはレギュレーションに従って決勝レースをピットレーンスタートとする。マーべリック・ビニャーレスはチャンピオンシップにおいて、ポイントリーダーのジョアン・ミルからわずか19ポイント差だったが、これでタイトル争いはほぼ絶望的になったと言える。

マッシモ・メレガッリ

「マーべリック・ビニャーレスに6基目のエンジンを使用させるかどうか、ヤマハに課せられるレギュレーション違反のペナルティーの内容が決まるまで待っていました。ペナルティーの内容が明らかになったことによって、マーべリック・ビニャーレスは今週から6基目のエンジンを使用します。残念ながら彼はピットレーンスタートとなります。」

マーべリック・ビニャーレス

「ヘレス以降エンジンの基数に制限がある状態で戦ってきました。しかし残り1基のエンジンにダメージがあることが確認されたため、このエンジンを使用するのは危険だと判断しました。このオイルを使用した場合、トラック上にオイルを撒き散らす可能性もありますし、そのせいで他のライダーが転倒するかもしれません。ですから安全を優先して新しいエンジンを使用することとしました。」

「レースはピットレーンからのスタートとなりますが、これに関して出来ることは何もありません。タイトル争いは難しくなりますが、MotoGPではどんなことも起こりえます。週末に向けて集中していきますし、何らかの制限を意識したくはありません。今週末から何かしらポジティブな内容を引き出せればと思います。」

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of michelin)