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Ducati 新型スーパースポーツ950、パニガーレV4 SPを発表

パニガーレV4 SP

ドゥカティは、ドゥカティ・ワールド・プレミア・ウェブ・シリーズで、新しい2021年モデルを世界に向けて毎週発表している。今回のエピソード3では、ドゥカティのスポーツ性とパフォーマンスを象徴する、スーパースポーツとパニガーレV4のニューモデルを発表する。

ドゥカティは、常にレースの世界からインスピレーションを得ており、あらゆる側面において、ドゥカティのDNAにはパフォーマンスという文字が組み込まれている。スーパースポーツ950は、快適性の面で一切妥協することなく、日常生活でスポーティなライディングを楽しむための最適なモーターサイクルだ。2021年モデルでは、デザイン、エレクトロニクス、装備にアップデートが施され、ユーロ5規制に適合するようになった。

今回の変更により、スーパースポーツ950とパニガーレV4のスタイル面における関連性がさらに深まった。フロント・ビューは、フルLEDヘッドライトを特徴としている。このヘッドライトは、2つのフィンにサポートされ、左右の外側にはエアインテークが設置されている。DRLは、パニガーレV4のシャープなライト・シグネチャーを明確に想起させ、光を均一に拡散するオパールを使用した洗練された構造になっている。

フェアリングは、モーターサイクルのスポーティな雰囲気と、流れるようなシェイプを強調するためにデザインが見直された。ラジエーターからのエアを排出するアウトレットは、パニガーレV4のダブル・エクストラクターからヒントを得ているが、主に公道で走行するこのモデルのキャラクターに合わせて、エレガントな形状となっている。
スーパースポーツ950を定義する伝統的な要素は、このモデルが真のスポーツバイクであることを示す片持ち式スイングアーム、エンジンをシャシの構造部材として使用することで重量と質量を削減するトレリス・フレーム、パッセンジャーを乗せた場合でも優れたコントロール性を発揮するために高めに設置されたハンドルバーを備えたエルゴノミクス、ロングツーリングでの快適性を最大限に高めるために見直されたシート、アジャスタブル・サスペンション、アルミニウム製「Y」字3スポーク・ホイール、ピレリ製ディアブロ・ロッソ3タイヤ、ブレーキ&クラッチのラジアル・マスター・シリンダー、320mm径ダブル・ディスクを備えたブレンボ製ハイパフォーマンス・ブレーキ・システム、184kgの乾燥重量だ。

新型スーパースポーツ950は、ボッシュ製6軸慣性プラットフォームからの情報をベースにした、最先端のエレクトロニクスを大きな特徴としている。このシステムは、モーターサイクルのロール角、ヨー角、ピッチ角を即座に検知することが可能だ。エレクトロニクス・パッケージは、コーナリングABS、トラクション・コントロール、ウィリー・コントロール、ドゥカティ・クイック・シフトから構成されている。ライディング・モード(スポーツ、ツーリング、アーバン)および電子制御システムの設定は、パニガーレ・ファミリーのグラフィックとインターフェイスを備えた新しい4.3インチ・フルTFTディスプレイのメニューを介して行うことができる。

スーパースポーツ950にはレッド・カラーが設定されている。より洗練されたサスペンションを装着した“S”バージョンには、“ドゥカティ・レッド”に加えて、“アークティック・ホワイト・シルク”のカラーが用意されている。スーパースポーツ950 Sには、フルアジャスタブル・タイプのオーリンズ製サスペンションとパッセンジャー・シートカバーが装備されます。どちらのバージョンも、2021年第二四半期以降販売が開始される予定だ。

パニガーレV4は、MotoGPから直接派生したドゥカティ・スポーツバイクの頂点に君臨するモデルで、レーシング・マシンと同様、毎年アップデートが施され、最先端の技術が投入されている。2021年モデルのパニガーレV4およびV4 Sモデルは、車両重量、最高出力、最大トルクを維持しながら、ユーロ規制対応国において、ユーロ5に適合している。

エレクトロニクス・パッケージも進化を遂げ、ドゥカティコルセのストラテジーを組み込むことにより、これまで以上に予測的に作動する、最新世代のドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)EVO3を搭載している。

ライディング・モード・ストラテジーも新しくなった。具体的には、レース・ライディング・モードが2つのマッピングに分割され、ライダーは2つの異なる設定を比較して、サーキット・コンディションとライディング・スタイルに基づいて最適なセットアップを素早く見つけることができる。

2021年、ドゥカティは、伝統的な「SP」(Sport Production)のイニシャルを復活させたパニガーレV4 SPバージョンを導入して、パニガーレ・ファミリーのラインナップを拡充する。パニガーレV4 SPは、マシニング加工ステアリング・ヘッドにシリアルナンバーが刻印されている。

パニガーレV4 SP(最高出力214ps、最大トルク12.6kgm、乾燥重量173kg)は、専用のカラーリングを纏い、サーキット・パフォーマンスを強化するための機能をフル装備している。このニューモデルは、数多くのエレメントをスーパーレッジェーラV4から受け継いでいる。それらの一例は、カーボンファイバー製ホイール、ブレーキ・キャリパー&マスターシリンダー、乾式クラッチ、スーパーレッジェーラV4と同じチェーンサイズ(520)だ。

ダイナミックな走りを強化するための最重要コンポーネントは、非常に貴重なカーボンファイバー製5スプリット・スポーク・ホイールだ。このホイールは、パニガーレV4 Sの鍛造ホイールよりも1.4kg軽量で、ホイールの回転によって発生する慣性が減少することにより、コーナーの切り返しにおける俊敏性が大幅に高まり、より軽快なフィーリングがもたらされる。

専用のブレンボ製Stylema R®フロント・ブレーキ・キャリパーは、非常に優れた制動力を発揮すると同時に、長時間のサーキット走行においても、ブレーキ・レバーの引きしろが変化することなく、一貫したパフォーマンスを提供する。キャリパーは、ブレンボ製MCSラジアルポンプによって作動し、ブレーキのフィーリングを素早く調整することが可能だ。

“SP”バージョンに搭載されるデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンは、サーキットにおける限界走行に不可欠な乾式クラッチを装備し、パニガーレV4 Sに装着されているチェーンよりも幅が狭く軽量な520ピッチ・チェーンを使用したファイナル・ドライブと組み合わせている。

パニガーレV4 SPに装備されるアルマイト仕上げのRizoma製アルミニウム・フットペグは、ライダーの体格に合わせて位置を調整することが可能で、サーキット走行で最大のバンク角を提供する。このモデルには、リアビュー・ミラーおよびナンバープレート・ホルダー取り外しキット、オープン・タイプのクラッチカバーを含む、レーシング・キットも付属している。

パニガーレV4 SPのカラーリングは、MotoGPおよびスーパーバイク世界選手権(SBK)のチームがウィンター・テストで使用しているカラーにヒントを得て、ドゥカティ・スタイル・センターがデザインした。燃料タンクは素地を露出させたアルミニウム製で、フェアリングはマットブラック、蛍光レッドのアクセント、フロント・フェンダーやウイングをはじめとするカーボンファイバー製コンポーネントを特徴としている。

このモーターサイクルには、サーキット用のレーシング・キットが付属されている。このキットには、リアビュー・ミラー取り外し用のプラグ(ソリッド・アルミニウム削り出し)、ナンバープレート・ホルダー取り外しキット、オープン・タイプのクラッチカバーに加え、GPSモジュール付きドゥカティ・データ・アナライザー+が含まれている。

パニガーレV4およびV4 Sは、2021年第一四半期以降、パニガーレV4 SPは2021年第二四半期以降から、それぞれ販売が開始される予定だ。

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of Ducati)

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