2021年からはヤマハでテストライダーとして活躍することが決まったカル・クラッチローだが、2021年はホンダで代走メインのライダーとして、WSBK、MotoGPの両方を走るライダーとなる可能性があったようだ。

年中慣れないバイクで世界中を飛び回ってレースに挑むことになると、カル・クラッチローが望んだ家族と過ごす時間は少なくなる。今回のヤマハテストライダーへの転身はカルと家族にとっては、理想的なキャリアだと言えよう。
カル・クラッチロー

6人のライダーの代走を勤める可能性

カル・クラッチロー

「来年はヤマハのテストライダーになることが決まりましたけど、それ以前はホンダ契約の代走メインのライダーになる可能性がありました。別に契約書を見たわけではありませんが、なんでもストレートに話してくれるプーチから話を聞いていました。」

「プーチは自分に似ていて、なんでも率直に話してくれるんですが、自分が来年はホンダと契約しないと今年頭に知って心底ガッカリしていました。彼がコントロール出来る部分も出来ない部分も色々あったようですけどね。」
カル・クラッチロー
「2021年にホンダの代走メインのライダーになると、かなり大変な状況だったでしょう。というのもWSBK、MotoGP両方を走る必要があったので、そうなると合計6人の代役で走ることになるわけです。自分がそもそも望んでいなかったのもありますが、下手すると年中レースをすることになりますからね。」

「でもアルベルトはいつも誠実にフランクに話をしてくれた人物ですから、彼には本当に感謝しています。そして彼にヤマハに行くんだと話したら、彼も自分のために喜んでくれたんです。嬉しかったですね。」

(Photo courtesy of michelin)