マルク・マルケスは20番手スタートながら、素晴らしいスタートで一気に順位を挽回し、最終的にはホンダ勢最高位となる7位を獲得。しかしストレートスピード含めてバイクの戦闘力は十分とは言えない状況で、アプリリアのアレイシ・エスパルガロをオーバーテイクするのにかなり苦戦していた。[adchord]
MotoGP2021オランダGP 7位マルク・マルケス「レース中のパフォーマンスには満足している」

表彰台争い出来るペースがあった

マルク・マルケス

「今回のレースは大クラッシュに始まり、最後尾からのスタートでした。序盤はかなりプッシュしましたしエネルギーを使っています。ただ、レース中の自分のパフォーマンスはかなり満足ですね。今日は正直なところ表彰台争いのペースがありました。」

「ボックスに戻ってまずHRCのエンジニア達に感謝しました。金曜時点では起きたことが理解できず怒りがありました。しかしエンジニア達が素晴らしい仕事をしてくれました。そのおかげで、自信を取り戻すことができたんです。マシン自体もフィーリングが良く、安全に走行出来るようになっていました。」

「日本の電子制御担当のエンジニア、テストチームの担当者とも話し合い、オンラインミーティングを行い、いくつかのパラメーターが適切な値ではないことがわかったんです。」
MotoGP2021オランダGP 7位マルク・マルケス「レース中のパフォーマンスには満足している」
「ここは新しい路面でグリップが良いため、トラクションコントロールの介入が遅すぎたんです。パラメーターを変更することで、ユーズドタイヤで快適に走れるようになりました。」

「レースでは前半上手く走れていましたが、快適に感じていたわけではありません。後半になるとコーナーで改善を感じましたが、これはエレクトロニクス側の変更のおかげです。新型シャーシを使用する中で改善を感じた部分もありましたね。」

「夏休み関しては最低でも1週間か1.5週間の休養を取る必要がありますね。2019年から2020年にかけて肩の手術を行い、その後腕の手術を行っていますから、丸2年間休みがない状態なんです。今はしっかりとした休暇が必要です。友人達と好きなことをして過ごすつもりです。」

「もし腕の状況が許せばバイクに乗ってみたいですね、夏休み明けのオーストリア戦の前にはもう少しバイクに乗るようにして、フィジカルの状態を整えて挑みたいと思います。」

(Photo courtesy of michelin)