ヨシムラSERT Motulは、12時間で競われたエストリル12時間耐久の結果、最終的に17位でレースを終えた。レースがスタートすると3番グリッドからスタートしたグレッグ・ブラッグがホールショットを奪ってレースをリード。しかしトラックの気温が徐々に上がりトリッキーなコンディションとなる中、シルヴァン・ギュントーリが開始から3時間付近で転倒。
チームは素早くマシンを修復してコースに復帰。修復には約6分を必要とし、17位でレースを再開する。ライダー達の懸命な走行によって、チームは走行開始から7時間の段階で5位にまで順位を回復。そのままのペースで行けば表彰台も見えていたが、残り5時間でザビエル・シメオンが他チームのライダーとの接触で転倒。
チームはけして諦めずに再びマシンを修復。トラックに24位で復帰すると、レース終了までポイントを少しでも獲得すべく走行を開始。再びライダー達の素晴らしい走りによって、チームは17位まで順位を回復。貴重な7ポイントを獲得した。次回のレースはフランスで開催されるボルドールでのレースとなる。開催日は9月18日、19日だ。[adchord]
チームマネージャー Damien Saulnier
「耐久レースはリードしているから勝てるものではないことを、改めて思い知らされました。今回はチャンピオンシップでリードした状態で、素晴らしいチーム体制、3人のスピードあるライダー達と共にやってきました。スタートの時点ではポテンシャルが高いことを示すことが出来ましたが、最終的な結果は予想とは真逆でした。しかし、こういうこ事が起きるのがレースです。ボルドールではまた運が巡ってくることを願いましょう。」
チーム・ディレクター 加藤陽平
「このような順位でレースを終えるのは残念です。2度転倒してしまったわけですが、チームのパフォーマンスの素晴らしさを見ることが出来ました。タイヤ、バイクともに状態は良く、優勝出来るだけのポテンシャルがあることを証明出来ました。チャンピオンシップはまだこれからも続きますし望みはあります。ボルドールでは再びリードを取り戻すために走行していきます。」
ザビエル・シメオン
「チームは素晴らしい作業をしてくれて、高いポテンシャルを発揮出来ました。レースの中では自分達の思い通りにいかないこともあります。このような順位でレースを終えることは本当に残念で、チームに申し訳なく思います。優勝出来るだけのポテンシャルは十分にあったはずなんです。」
シルヴァン・ギュントーリ
「ル・マンとは真逆のレース結果でした。最高のスタートとなりましたが、自分の転倒で流れが変わってしまいました。表彰台はすぐに手が届くところだったはずです。ザビエルの接触は本当にアンラッキーでした。あれは彼のミスではありません。2度目の転倒でバイクはひどくダメージを受けてしまい、修復に多くの時間がかかりました。しかしレースをけして諦めない心と、素晴らしいペースを見せつけることが出来たでしょう。各チームのポイント差はほとんどありませんから、ボルドールでのレースが面白くなるでしょう。」
グレッグ・ブラック
「練習走行の時点では今回スピードを発揮していた2チームとの差がありましたが、レースまでに大きく我々が改善出来たことで、レースの中でいかに自分達が接近出来ているかは驚くべきものでした。コンディションは皆にとってタフでしたけど、優勝に手が届くところにある時ほど上手くいかないものですね。次回のレースに教訓を活かしていきたいと思います。」
（Source: suzuki-racing）
（Photo courtesy of suzuki-racing）