レース前にリアをソフトタイヤに交換、雨が振り始める前にスピードを発揮する戦略に思えたマルク・マルケス。レース開始後は競争力を発揮してピットインするまでレースをリード。マシン交換後の転倒がなければ、ブラッド・ビンダーに続いて2位でレースを終えた可能性があった。いずれにしても今週進めたバイクの改善作業が効果あったようで、復帰後のレースの中ではベストのレースが出来たと振り返る。[adchord]
MotoGP2021オーストリアGP15位 マルク・マルケス「復帰後のレースの中ではベストと言えるレース」

ブレーキングが遅れてしまった

マルク・マルケス

今年の状況としてはドライでトップ選手と闘うよりは、フラッグtoフラッグコンディションで良い結果、優勝を狙うことなんです。ですから、今日は楽しいレースでしたし競争力を発揮することが出来ました。フランセスコ・バグナイアが上手にレースをコントロールしていましたけど、自分もトップで戦うことが出来ました。」

後半は本当に良い感じで走行出来ていましたが、本来の予想では後半は雨がもう少ししっかり降って自分を助ける結果になると思っていました。実際はそうならずでしたね。いずれにしても今週は大きな飛躍を遂げることが出来ました。十分ではありませんけど、これからに向けて前進することが出来ました。

昨日からの作業で今まで以上に確実に快適に走行出来るバイクが出来ました。今日のレースで獲得したのは僅か1ポイントですが、それでも本当に楽しんでレースが出来ました。ザクセンリンクでは優勝しましたけど、右コーナーは僅か2つのトラックです。しかし、ここでは先週末に苦戦。その理由を分析し、今週末はソフトリアを使用しました。ギャンブルではありましたけど、行けると確信していました。正直なところ復帰後のレースの中ではベストと言える日曜日でした。
MotoGP2021オーストリアGP15位 マルク・マルケス「復帰後のレースの中ではベストと言えるレース」[adchord]
「雨がかなり降り出した時にピットインを先頭で決めたのは自分ですが、これは今週末はレインタイヤで競争力を発揮していたからでもあります。ビンダー以外はピットインしましたけど、彼がピットインしなかったのは、コーナーでミスをしてピットに入り損ねたんだろうと思ってました。

「結果的に彼は意図的に彼は走り続けたんですが、これは彼のスキルの高さはもちろん、運もあったでしょう。ウェット走り初めた後のターン1では雨があまりにも激しく、結果的にブレーキングが遅れて転倒してしまったんですが、自分につられて後続の選手達も皆ワイドになっていましたよね。

「自分好みのバイクに仕上がってきましたが、シルバーストーンに向けてまだ十分ではありません。今日は間違いなく良い走行が出来ましたけど、他のホンダは週末も常に苦戦しています。練習走行でもコンスタントではありません。今日は完璧なレースが出来ましたけど、引き続き作業が必要です。」

(Photo courtesy of michelin)